石切場の見学
20230708
栃木県の石切場の見学に行きました。
鹿沼市の「深岩石(ふかいわいし)」、宇都宮市の「大谷石」です。
似たような2つの石ですが、採掘場所は全く違います。
深岩石
採取場所は山。登山のような険しい場所を登って採取場所に。



上から計画的に切り進めているそうです。
笑顔が素敵なお兄さんが案内してくださいました^^
大谷石と比べると固く加工がしにくい。
採取場所が限られ希少。


大谷石
採取場所は地下60m
エレベーターで降りておきます。
一歩踏み外したら…と恐怖を感じるくらいの場所でした。



気温10℃のひんやりじめっとした地下空間。
法に則って安全に配慮し掘り進められています。
地元住民でも、気づかないような場所で採取されていました。
工業化が進む中、石切りの現場は今でもかなりの部分が手作業で行われていました。
どちらも切り出した直後は青緑がかっていますが、乾燥につれて白っぽくなっていく。

「ミソ」と呼ばれる柔らかい土の部分は水で洗うと取れて空洞になります。
大谷石の方が柔らかい、みそが取れて空洞になる部分が大きい。
と言っても色味や表情は様々。一点物の表情も貴重です。
それが自然素材の醍醐味と言えると思います。
写真:右が深岩石 左が大谷石 ←頂いたサンプルでも逆のように見えますね…

最後に宇都宮市徳治郎町にある西根地区の見学。
住民が外壁・屋根・基礎…と様々場所に石を使っています。



触れて、持って重みを感じて…
和のイメージが強かった大谷石ですが、
目地の入れ方を工夫する、他素材との合わせる
etc…
アイデアがモクモクと膨らんできました。
カテゴリー:01_life
植木屋さん見学
20230617
田無にある植木屋さんの見学へ。

手入れが行き届いた園内に植木が楽しげに並んでいます。

植木の植え方にもこだわりを感じ、まるでテーマパークのよう。
わくわくしてきます^^
園内を散策しながら、お気に入りの植栽を決めることが出来ます。

木がベストな状態が保てるよう、植木のセレクト、買い付けもご自身で行かれ、保存方法・移植方法なども徹底的に管理されています。
「木がベストな状態」というのは、完成した時でなく、その後も含めてのこと。
こういった細やかな仕事をされる方がどんどん減ってきているのは残念なことです。
また、肥料や農薬のデータを取るなどして研究することで、
より少ない農薬で済むようにと様々な工夫をされています。
すべてにおいて、愛と誇りをもってこの仕事をされていることがよくわかりました。
さようならとご挨拶をしてからも、お話が盛り上がって…(^^)
貴重なお話をお伺うすることが出来ました。
午後は、造園家の高荷俊峰さんから造園業についてのお話と20年前に竣工した実例(住宅内外と植栽)の見学。
年に3回メンテナンスされているそうで、竣工当時と木のボリュームは全く変わっていないそうです。

造園はメンテナンスが大切。
本来でしたら家もそうですよね。
メンテナンスをしたり、必要に応じて修理や手を加えていくことで、
長く豊かに住み続ける。
築20年の住宅を拝見し、と改めて感じました。
編集の仕事
建築家、泉幸甫さんの「住宅設計の考え方」という本。

重厚感あるつくりでとても高価なものなのですが、ご縁あって私の元にやって来ました。
さらに解説講座にも参加させていただいています。
先日、本のこだわりを泉さんご本人・担当編集の方からお伺いする機会に恵まれました。
(あとがきにもしっかり書いてあり、読んでないことがばれてしまいましたが…(笑))
私が本を手にした第一印象は、内容に相応しい重厚感、和紙がはさんであり、色の違う2本のしおりの紐…細部に仕掛けがしてあるとても素敵な本です。
気になったのは、全体の基本の紙がツルッとしていたこと。(コート紙というそうです)
なんとなく光沢がなく裏写りしない手帳のような薄い紙の方がしっくりくるのかなと思いました。
コート紙選定の理由は「とにかく写真をきれいに」とのことでした。
実際出来上がってみると600ページ近くボリュームになり、かなりの重量になったのは想定外だったそうです(笑)
編集や印刷知識のない私にはわからなかったのですが、実はカバーや表紙などもいろいろとチャレンジングなことをしているそうです。
建築と本、作るものは変わりますが、ものつくりに共通する部分があり面白いなと思います。
つくり手の思いやプロセスに興味があります。
この本の著者、泉さんの熱い思いはまた別の機会に…(^^)
20200922壁塗り替え
将来の子供部屋の壁を塗り替えることに。
こどもたちのリクエストで薄い紫にしました。
サンプルをとっていくつかの紫から選択。
本当はワークショップにして皆でワイワイやりたかったけれどこの情勢なので、家族だけで。
その内容をこちらでご紹介します。
みどりの色がちゃんと消えるかまず小さなサンプルを作ってためし塗りです。
ダメだったら一旦白を塗ろうと考えていましたが、二回塗りで大丈夫そう。
壁塗りは私たちも初心者だったので、前回、みどりの壁を塗る前にメーカーさんのDIY講習を受けにいきました。
養生します。
これが一番大変で、一番大事な工程です。
はじめにマスキングテープ(黄色)で際をテープ。この時髪の毛一本分開けます。
上からマスカー(緑色)で養生。
コンセント回りも養生します。
塗っていきます!
一回塗ってしばらくおきます。
今回は暑かったので1時間くらい。
もう一度塗り重ねます。
乾いてきたら、養生をはがして終了。
ちょっとむらが出来てしまいましたが、こどもと塗ったんだからよしとしましょう。
自分のできる範囲で家に手を加えると、さらに愛着わきますね。手軽なことで言うと、絵を飾ったりでもいいと思います。
家族の成長と共に家が変化(進化)していくのは何とも嬉しいことです。
このあと、部分的にチョークボードも塗る予定です。それはまた後日。
カテゴリー:03_house Niikura-新倉の家-
20200821夕刻の階段
夕刻の階段。
外の光が青白く光る時間帯が一日に少しだけあることを、プロの撮影に丸二日お付き合いさせていただいて知りました。
いつもはこどものお世話に終われてバタバタして気づかないのですが、今日はたまたま出会えたので、嬉しい気持ちになりました。
光が漆喰の壁にあたる表情が好きです。
カテゴリー:03_house Niikura-新倉の家-