【二段ベット工事】⑨初めから仕切るVS後で仕切る
House niikuraは2024年で竣工5年が経ちました。
フリースペースを二段ベットで2つの子供部屋に分割するのまでの記録を綴ります。
⑨初めから仕切るVS後で仕切る
子供部屋って結局のところ、初めから仕切ったほうがよいか、住んでから仕切ったほうが良いのでしょうか…
こうやって工事を経験してみて、思ったのはとにかく大変!
出来ることをすべて自分たち行ったからではありますが、クライアントの立場で考えてみても、完成したのちに、(おそらくそう遠くない頃に)プチリノベをすることになります。
設計者や工務店さんとのやり取り、工事日の調整や、場合によっては荷物の搬出。一時的に使えない。などなど…。
そして一番大きい問題は、費用です。
初めから仕切る場合に比べ、後から工事する場合は割高になってしまいます。
House niikuraでは、照明やコンセントを仕込んだり、手摺やはしごや落下防止などの付属物も多く、トータルでは結構なコストになっています。
仕切り方をシンプルにすれば、コストもぐっと抑えられますが、後で仕切る場合、この費用をローンとは別で準備しておかなければいけません。そう考えると、初めから仕切ってしまったほうが、断然楽ではあります。
しかしながら、昔の「座敷」のようなフリースぺ―スで「出来たこと」を考えると、私はやっぱり後から仕切る方を選んでしまうのです。また、初めに一つの部屋にした場合、結局最後まで仕切らなかった。というケースも意外に多いです。
クライアント様と暮らし方や価値観をお伺いして決定することになるのですが、このような経験を踏まえると、「手を加えていくことが楽しい」「家族の変化に合わせて変えていくことを楽しめる」という方にはおすすめさせていただきたいです(^^)
9回に分けて綴ってきました 子供部屋分割 「二段ベット工事」について。
実は、「子供部屋を二つ分ける工事」に興味を見たれる方が多く、工事中や工事後に見に来てくださる方が多いのです。お子さんを子育て中の方は我が家同様、成長と共に部屋をどうするかを皆さまお考えになのだな~と感じました。我が家の実験的モノづくりの記録、子供部屋について考えていらっしゃる方のお役に立てましたら幸いです。
【Process】
1つずつブログで綴っています
①仕切るまでの使われ方
②仕切る?仕切らない?方法は?
③あえて自分たちでできることはやってみる
④分割工事までの準備
⑤工事当日
⑥監督さんの仕事
⑦工事後の自主施工
⑧家具屋さん見学
⑨初めから仕切るVS後で仕切る
【二段ベット工事】 ⑧家具屋さん見学
House niikuraは2024年で竣工5年が経ちました。
フリースペースを二段ベットで2つの子供部屋に分割するのまでの記録を綴ります。
⑧家具屋さん見学
デスクカウンターは今回、家具屋さんに製作をお願いしました。
コストを考えればゴム集成材などになりますが、さらっとした気持ちの良い触り心地が勉強はかどりそう(!?)と、リノリウムをセレクトしてみました。
リノリウムは以前からある建築材料で、天然素材で耐薬剤性が高く、病院の床などに使用されています。最近改めて注目されていて、無印良品やアクタスでも学習机に使われています。
今年竣工したお家のキッチン製作もされている所沢の家具工房で依頼しました。カウンターを取りに行くついでに家族で家具工房を見学させていただきました。
リノリウムは厚さ2㎜ほどのぺらっとした材料なので、厚みを持たせて仕上げる必要があります。これは断面構成です。
穴あけ箇所には心材をいれ、他の部分はハニカムコアで構成し、私たちでも施工できるよう重量を軽くしてくださっています。
機械を一通り説明してくださり、実際にカット、穴あけの作業を見せてくださいました。
(↑これはカットする機械 カウンターは大きめに作り、最後にジャストサイズでカット)
工場内は仕事がしやすいよう道具や材料がキレイに整頓されていました。こういった細やかな工夫が、良い仕事につながっているのだと思います。
今回は合わせてカッティングボードの製作もお願いしました。板材から製材するところから、一連の流れを見せていただきました。
目の前で出来上がっていく様に「こっちが私の?こっちはお姉ちゃんのだ!」と子供達もワクワクしてうれしそう。機械には興味ない様子でしたが、待ち望んでいた「子供部屋」がこうやって沢山の人々の力で、沢山の手作業の工程を経て、完成される。という事が少しでも感じてくれたらな、と思います。
今はわからなくても、私がそうだったように、いつかふっと思い出すかもしれないから…。
⑨初めから仕切るVS後で仕切る へつづく…
【Process】
1つずつブログで綴っています
①仕切るまでの使われ方
②仕切る?仕切らない?方法は?
③できることはやってみる
④分割工事までの準備
⑤工事当日
⑥監督さんの仕事
⑦工事後の自主施工
⑧家具屋さん見学
⑨初めから仕切るVS後で仕切る
【二段ベット工事】 ⑦工事後の自主施工
House niikuraは2024年で竣工5年が経ちました。
フリースペースを二段ベットで2つの子供部屋に分割するのまでの記録を綴ります。
⑦工事後の自主施工
大工さん、電気屋さんの工事は2日であっという間に終わってしまいましたが、ここからはコツコツと地味な作業が続きました。
●ビス穴埋め
パテでビス頭を埋めていきます。
●面材の小口処理
接着をよくするシーラーを塗り、小口テープ貼りをした後に、エッジテープカッターで角落としします。
●面材のペーパー掛け→オイル塗り→みがき
どのオイルを使うか、先に実験を行いました。
泥・醤油・水で汚れのはじきやすさを確認。
今回はミツロウワックスを採用
粘りがあるので塗るのは一苦労ですが、無塗装と比べた際に撥水効果もあります。
軽くペーパーをかけた後、ひたすら塗る…。なかなかの重労働です。
●カウンター取り付け(カウンター受取り、ビス購入)
家具屋さんに作っていただいたカウンターを取り付け
事前に大工さんに寸法を測っていただき、ジャストサイズでカットしていただいています。
Lアングルで固定。
●カウンター上本棚の制作、取り付け
ホームセンターで材料購入、カット組み立て。
私が製作図の寸法を間違え、夫にホームセンターに走ってもらうアクシデントも〈汗)今となってはいい思い出!? 2回目なので、作業はスムーズです。
オイル塗装後、取り付け。
⑧家具屋さん見学 へつづく…
【Process】
1つずつブログで綴っています
①仕切るまでの使われ方
②仕切る?仕切らない?方法は?
③できることはやってみる
④分割工事までの準備
⑤工事当日
⑥監督さんの仕事
⑦工事後の自主施工
⑧家具屋さん見学
⑨初めから仕切るVS後で仕切る
【二段ベット工事】 ⑥監督さんの仕事
House niikuraは2024年で竣工5年が経ちました。
フリースペースを二段ベットで2つの子供部屋に分割するのまでの記録を綴ります。
⑥監督さんの仕事
今回は監督さんの仕事を経験すべく、工務店さんに施工をお願いしないで、自分でやってみました。
1,職人さんとの打合わせ
(どこまで工事するか、この方法で成り立つかetc…)
2,発注資材の数量出し(どれだけの量頼むか)
3,材料の手配・受取り・受取った資材の現場での管理
4,工程の管理
振り返ってみると、監督の仕事である「施工管理」に関わる作業って莫大であることが分かりました。
建築工事では、工事が絡む場所が度々出てきます。
今回の工事で見ると、
1,電気屋さんが配線
2,大工さんが面材に電気配線の穴あけ開け
3,電気屋さんが器具取付
といったように、電気屋さんは大工さんの工事の前後に作業が必要になってきます。家全体ではものすごい複雑に工事が絡んでいきます。
これらの順序と日程を天候も考えながら、職人さんと材料を手配していかなければなりません。
今回一番大変だったのは、ベットの構造面材となるシナランバー材の管理です。今回使用した材料は1枚が、4×8版(しはちばん)と言われる1220㎜×2430㎜の大きさです。
大物資材は「軒先渡し(道路から敷地内に材料を置いて終わり)」が基本。
お盆後の工事予定だったため、お盆前に配送していただきましたがその頃はバケツをひっくり返したような大雨が度々降っていた時期。
駐車場わきに置き場を決め、資材をおろしていただき、厚手のビニールシートを事前にホームセンターで用意していましたが、予想外の大雨にはさすがに不安に…。
結局次の日の夜、夫と二人で一枚一枚材料を屋内のフリースペースへ運ぶことになりました。
大工さんなら、一人でぴょいっと運んでしまいますが、3枚目くらいで手がプルプルしてきて持つのも必死な状況で、計10枚を1時間近くかけてようやく入れ終わりました。
また、沢山の工事をする人たちは、初対面であることも多いので、その職人さんをまとめる人間力も必要になります。
監督さんの仕事を経験してみると、かなり大変で重労働であることがよくわかりました。緻密な施工計画があってこそスムーズに工事が行て、経験と体制が整っているから出来る仕事だと実感しました。
監督さんってすごい!
⑦工事後の自主施工 へつづく…
【Process】
1つずつブログで綴っています
①仕切るまでの使われ方
②仕切る?仕切らない?方法は?
③できることはやってみる
④分割工事までの準備
⑤工事当日
⑥監督さんの仕事
⑦工事後の自主施工
⑧家具屋さん見学
⑨初めから仕切るVS後で仕切る
【二段ベット工事】 ⑤工事当日
House niikuraは2024年で竣工5年が経ちました。
フリースペースを二段ベットで2つの子供部屋に分割するのまでの記録を綴ります。
⑤工事当日
大工さんは、2日+予備日1日の3日間の日程を確保してくださいました。
当日8:00~作業開始。
マスキングテープで墨だし。
子供たちと、これで最後なんだね。と写真を撮りました。うれしいけど、さみしい気持ちで、いつもはケンカばかりの子供たちも二人笑顔で並んでくれました。
外の作業場で加工し、部屋へ搬入して組み立てていきます。
天井高2500㎜問題は、端材を小口から長いビスで留付けすることで解決してくださいました。
現場に入ったら思いついたそうです(^^)
とにかく作業が早い!何年も考えてきたベッドがあっという間にカタチが出来上がっていく…。
大きなトラブルなく、1日で大枠が組みあがりました。
それはそれは、楽しくてしょうがない瞬間です。
2日目は本締め(ビスを150ピッチ程度で留付けていく)。
時間が余ったので、タラップや落下防止手摺、スチール棚なども設置してくださいました。
出来ることは家族も一緒に皆で作業しました。
最後には電気屋さんも合流してくださり、器具の設置まで終わりました。
⑥監督さんの仕事 につづく…
【Process】
1つずつブログで綴っています
①仕切るまでの使われ方
②仕切る?仕切らない?方法は?
③できることはやってみる
④分割工事までの準備
⑤工事当日
⑥監督さんの仕事
⑦工事後の自主施工
⑧家具屋さん見学
⑨初めから仕切るVS後で仕切る