建築基準法改正
2025年4月から大改正される建築基準法。あと半年のところまで迫ってきました。
本日は埼玉建築士会主催の説明会にオンラインで参加。
gritdesignのお仕事にかかわるところで言いますと、いわゆる「4号建築」と呼ばれている、2F建て小規模木造住宅で、今まで不要だった手続きが増えます。例えば、構造計算や省エネ計算など…。
gritdesignでは、新築住宅では構造計算・省エネ計算ともに行っていますが、基準も変更になるようで、
まだまだ運用方法も完全に決まってはいないようです。このあたりは審査する側、される側皆でやりながら慣れていく感じになりそうです。
確認申請が厳格化されることは、住み手にとっては安心材料が増えるプラス要素ではあると思いますが、審査に一体どれだけ時間や費用がかかるようになるのでしょうか…?
本日のお話や同業の方に話を聞くと、増改築の基準や、詳しい基準はまだまだ不明な点も多いようです。
今年は3年に1度の建築士定期講習受講の年でもありますので、そちらも3月までに受講・試験を受ける予定です。
小さな設計事務所ではありますが、法改正などの情報には敏感に!
こつこつアップデートしていきたいと思います。
妄想建築
「公園通りの家」
フリーハンドで描いた粗削りのプランのまま、
カタチを模型で手を動かしながら考え、
まとめる前に、いろいろな可能性を探っていきました。
目の前に広がる公園の緑を家に取り込みたくて
このおうちで一番いい場所=2階の真ん中…をテラスに
そして、テラスを中心にダイニング、リビング、ワークスペースと囲んで
回遊できるプランに。
個室は落ち着いた1階に。
北側に水廻りを集約し、こちらも回遊できるプラン。
洗面⇔洗濯⇔WIC⇔物干し が直線で完結するように。
高低差を利用を利用して緑あふれるアプローチに。
途中でベンチ、ブルーベリーをつまんで食べれる。
寝室の前は、常緑のオリーブ。
そして新緑も紅葉もモフモフもステキなスモークツリー。
車と自転車は階段側から玄関へアクセス。
葉っぱが折り重なったような屋根。
Rの壁で公園へ視線が広がる…
あぁ、どんどんひろがる!妄想建築(笑)
ハコノウエ広場 実験イベント2わころんだ
埼玉県の南部にある我がまち、和光市。
市には南北に縦断するように外環自動車道が通っています。
外環は駅すぐ横は地下道路になっていて、その上部の丸山台広場はいまのところほぼ使われていない空間になっています。その広場なんと、駅徒歩5分!使われてないなんてもったいない!
その、広場の今後の利用を考える和光市主催の「公共空間プロジェクト」に約1年間参加していました。
広場利用の可能性を探ったり、実際に使ってみての実証実験を行ったりと月1くらいで活動。
2023年秋には限られたSNSで配信して、こぢんまりとピクニック開催。火の利用と車両の出入りの検証をしました。
天気にも恵まれ、道路囲まれた騒がしい空間であるにも関わらず、のんびり居心地良く過ごせ、お土地のポテンシャルを感じました。
私なりに分析すると、道路面より50cmほど広場のレベルが下がっていて、草や低木で囲まれているため、広場が包み込まれているような感覚なんです。意外にも心地いい空間なのですよね…。それは意外な発見でした!
家は「家族の居場所」だったら、
広場は「街での人々の居場所」
規模は違いますが、
人々の心地よい居場所をつくる事にとても興味があります。
春には規模を拡大して、イベントとしての検証、音の検証。日よけ雨よけになる屋根がない、トイレがない。という悪条件のなかでなにが出来るかを考えて進めてきました。
この日も天気に恵まれ、たくさんの人で賑わいました。
私はお知り合いの畳屋さんにリサイクルゴザをご提供いただいたり、子供たちの通っていたキッズアートの先生に出展していただいたりしました。他にも出張プレーパークや音響実験コーナー。キッチンカーも出動。
人々がゴザでピザやごはんを楽しむ風景はとてもよかったです。
約1年の活動を経て、この実証実験は一旦終了。今後は体制を整え、いよいよトライアルサウンディングに入っていくそうです。
ここで、トライアルサウンディングとは…
市が保有する土地や公共施設を有効に活用するための社会実験。 民間事業者や団体のみなさんが、お試しで公共施設等での事業や活動にチャレンジして、収益性や施設の使い勝手などの感触をつかむことができます。(藤沢市のhp参考)
普段は住宅という限られたお土地の事をひたすら考えていますが、また違った規模で考えるのも面白い。私の発見でした。
この広場どう変化していくのか、これから楽しみです。期待しています!
旧姓表記
突然ですが、私は旧姓で仕事をしています。
旧姓での活動の一番の理由は、結婚後の姓が著名な建築家さんと同姓同名(漢字も一緒)になってしまうからなんです。
また、「家庭の自分」「公の自分」と分けたい。
なんとなく仕事上で慣れ親しんだアイデンティティのようなものを残したいという思いもありました。
今日の連続テレビ小説「虎と翼」で、弁護士の旧姓使用についての話題がありました。
弁護士が旧姓で活動できるようになったのは2017年からだそうです。つい最近のことなんですね!
私が建築士免許を取得したのが、2007年。結婚が2009年。
その時は既に旧姓表記が認められていましたので、旧姓での活動もすんなりできました。調べると、建築士の旧姓表記が可能になったのは2002年からでした。
この話は、「虎と翼」同様、夫婦別姓の話につながっていくのでしょう。
現実いろいろな問題があり、ハードルが高いだろうなと思いますが、
私は夫婦別姓も一つの選択肢として日本にもあってもいいかな~と思います。
(自分がいまからあえて選択するかは分かりませんが…)
最近、地域で活動することが増えてきたので、良い意味で「公私」・「仕事と家」の区別がなくなってきていて、「あれ?ここはどっちのなまえだっけ?」と混乱したり、ここぞという場面では、本名(結婚後の姓)しか使えなかったり…といろいろ不便に感じることが多いです。
こう見ていくと、建築士の旧姓表記が出来ることは、かなり嬉しい制度であるんだなぁと改めて思いました。
「虎に翼」では、建築士と弁護士という職種は違いますが、突き当たる苦悩などで、共感できることが多々。ひとごとではなく、自分のことのように毎日楽しみにしてみています。
久しぶりのブログ更新でした。
インスタ・フェイスブックと合わせて、ブログでは今後もより深い考えや、思いを綴っていきたいと思います。
コンポスト生活
ちょうど1年前からバック型のコンポストを試しています。
一般的なコンポストといえば、畑にある緑のプラスチックのアレ。
ご存じでしょうか?
生ごみを土の微生物の力で分解してたい肥にすることです。
田畑のひろがる実家では当たり前にコンポスト生活をしていますが、敷地30坪、開発された分譲地の「新倉の家」ではなかなか難しい。
実家でやっていること、
姉からバック型コンポストを進められたこと、
単純に資源を有効利用しないともったいないという思い、
そして何より生ごみが本当にバックでたい肥になるのか?
という好奇心から始めました。
基材(もとになる土)はピートモスとくん炭を3:2の割合で混ぜ合わせます。
(※バックを購入したLFCコンポストさんで販売している基材は独自配合でピートモスは使っていないそうです。)
基材を混ぜたら、生ごみを都度投入して混ぜるだけ。
カラカラになっていたら水も加えます。
2~3か月ほど入れ続けていっぱいになったら投入終了。
2か月ほどの熟成期間に入ります。
この間はときどき水を入れて混ぜます。
虫が湧くなどの口コミもありましたが、
我が家では日当たりが良いせいか順調にたい肥になりました。
そして昨年11月、
市民農園を借りることが出来ました。
3m×5m=15㎡ほどの広さです。
畑仕事は立候補で夫担当です。(笑)
土づくりから始めた畑、
最近ようやくコンスタントに収穫できるようになってきました。
出来あがったたい肥は畑へ。
生ごみ→たい肥→野菜→食べる→生ごみ…
の循環がようやく出来上がってきています!
コンポスト1年やってみて、
良い点
①夏でも毎日生ごみが処理でき(バックの中に入れるだけ)、冷蔵庫保管の必要がなくなった。
②捨てる罪悪感がなくなった
③油も入れられる(100ml程度ならOK、揚げ物時の油の処理はかなり楽)
悪い点
①たい肥にするものとそうでないものの、生ごみの選定が面倒
【入れないもの】卵のから(たい肥になりにくいので)、魚類(匂うので)
②細かくカットすることが面倒(カットすると分解が早い)
③基材にコストがかかる
④熟成期間を考えるとバック2つ使いが理想だけど、場所をとる
⑤単純にいろいろめんどくさいと思うときも(笑)
気になるコストについて
バック 3,245円(送料別)/LFCコンポスト
ピートモス 18L 698円/カインズ
(くん炭の量に合わせて4.5L使用。残りは次回へ)
くん炭 3L 498円/カインズ
油粕 350g 110円/100円ショップ(入れると分解に良いらしく途中追加)
ピートモスとくん炭は大容量で購入するとかなり価格が抑えられますが、近くのホームセンターに取り扱いがないことや、家での収納場所が問題になります。結局小分けになったものを買うことになり割高に…。
子どもが小学生になり、お世話などに割く時間は減りましたが、
それでも、仕事や家事や犬の世話などの日々のタスクにプラスされるコンポストの管理。
そして常にランニングコストがかかる。
エコとしての効果は一個人の行動でどの程度なのでしょうか…。
「循環を肌で感じる暮らし」を楽しいと感じたり、価値を感じられるか。
にとどまってしまうのでしょうか…。
現在3クール目。
基材(土)の購入にてこずったり、休憩しながらも、今はコンポスト生活楽しんでいます。
コンポストのある生活、皆さんはどう思われましたでしょうか…?