川越

所属する建築士会のイベントで、川越へ。

「ゲストハウス&カフェちゃぶだい」と「居酒屋すずのや」の空き家リノベーションの見学会です。

川越市主催の「まちづくりキャンプ」という活動で集まったことがきっかけで、エリアリノベーションに取り組んできた実例をご紹介していただきました。講師はmaao、80%代表の荒木牧人さん、coto代表の田中明裕さん。

建築的なお話だけでなく、運営の仕組みのお話や、得意な役割を分担して皆で作っていくものづくりの楽しさや、発信しながら共感する人々が集まってきてプロジェクトが動いていく面白さを語ってくださいました。

また、20%の力を抜いて頑張りすぎない。の考えもステキです。

「ついつい、細かい事を突き詰めてしまいますよね、建築って。」になるほどでした。

先日拝聴したリオタデザイン関本さんのアアルトのセミナーでも通じるものを感じました。

ミリ単位まで突き詰めるこまかさと、ハプニングを楽しんでまいっかと思えるくらいの緩やかさ。

バランスが大事なのだと思います。

私なりに付け足すと、そのバランスは独りよがりでなく、常にクライアントとの共有できていることが大切だと思います。

せっかく川越まで来たので、レンタサイクルで散策。

朝は、鐘つき通りのスタバへ。混む前の静寂なスタバが好きです。

あえて一部屋根を下げることでハイサイドをつくりだしています。

さりげないのに、すごい効き目だなと思います。

通りの街並みに合わせたファサードとモダンな内部のインテリアと、突き抜けた奥の日本庭園。

家具取手や照明も手作り、床目地の意匠、照明計画、ふんだんに使った無垢材、商店建築ならではの部分は見ていて参考になります。

また、最近内と外をつなげる設計をする中で、木塀の構造・納まりが気になります。

ぐるりと日本庭園周りを囲っていました。

「中庭のある家」では完全にプライベートな中庭を作る為の背の高い木塀としました。

「東村山の家」ではご実家へつながる6畳のテラスの脇のブロック塀を隠す横木塀としています。

構造、木塀の高さ、板部材寸法、貼り方(両面or片面)、スキマ具合などをさらに研究中です…。

ヤオコー美術館 (伊藤豊雄さん設計)

冥想の森(岐阜県各務原市の市営斉場)を思い出しました。

建物周囲の水盤にメダカが住み着いているのが不思議な光景でした。


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造作家具の工場

東村山の家は木完(大工さんの工事が終わること)し、内装工事に突入しました。

10月のお引渡しに向け工事も佳境に入ってきました。

今日はダイニングの造作家具の製作を確認しに工場へ行ってまいりました。

上部収納は既に製作済で、下部とエアコンルーバー工場全体で、手分けしての製作中でした。

エアコンの目隠しルーバーは一本ずつ手作業で無垢材から割いて作ります。

材料の木取りをしたところです。

手が込んでおりますが、このあたりで家全体の仕上がりがぐっと上がると感じます。

いろいろな木たちが並んでいて、宝物のよう。

建具も家具も作られるそうで、建具は背の大きなものまでご対応できる装置をお持ちとのことです。

いろいろとご丁寧にご説明くださいました。

工場にお伺いさせていただくと、いろいろなヒントがいただけます。

ものづくりの場所はワクワクしますね。


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