景観審議会委員

昨年から務めさせていただいている「和光市空家対策協議会委員」に加えて、
都市整備課の方のお声かけで、今期から「景観審議会委員」も務めることになりました。

  

景観10選にノミネートされている、白子2丁目の「佐和屋」と呼ばれる古民家が、
さまざまな事情から取り壊されることになっているそうです。

  

すでに景観条例は制定済みのようですが、
「和光市の住民・住環境も変化してきているので、
これを契機に、新しい視点で考え直してみてもいいかと思っている。

ぜひ一緒にいかがですか?」
そんなお誘いのメールが来ました。

  

私も和光市に移住してまだ7年目。
まだまだ知らない事も多いです。
そんな中、先日は空家対策協議会の件で、リノベについてお話聞きたいと都市整備課の方が自宅までお越しくださいました。
ざっくばらんに話をする中で、北口の土地区画整理・再開発の事業も担当されていると伺いました。
和光市の事、いろいろ教えていただきました。

  

  

新旧の住人や街が、お互いを尊重し合い、上手く交わっていけると、お互いに住みやすいのではないかなと思います。

  

  

今後の審議会の取り組みとしては、景観計画や景観方針の見直しと、和光市景観10選のアップデート。
たくさんの学びがあって、活発な意見交換ができる場に変えていこうと思ってます。とおっしゃっていましたので、参加させていただき、よき場になれば良いなと思います。


カテゴリー:00_gritdesignについて, 00_think_考え, 02_work

わかっているつもりだけの換気セミナー

換気のオンラインセミナー。
講師は断熱・気密化技術・換気・エコハウスなどの環境のスペシャリスト南雄三さん。

南雄三先生からの提言
「換気を考えるためには、換気だけを考えていてはだめで、断熱・気密・冷暖房を合わせてバランスよく考える必要がある。」

すごく簡単な言葉ですが府に落ちました。

南さんはG1~2レベルの断熱性能だったら第三種換気でも良いと考えていらっしゃることは大きな収穫でした。
第三種換気における熱損失の割合を見ると全体からするとそれほどではないという理由なのだそう。

 

 

コストが許せばより良い環境として、熱交換型の第一種換気をご提案した方が良いのかな…でも設備が重装備になるのは本当にいいのだろうか?住宅はメンテナンスも考えてあえてシンプルにつくりたい。

 

と常々思っていたので、南先生の考え方は嬉しい発見でした。

  

最後に南さんと参加者の雑談の中で、
「結局どれがいいかは難しいね。」という話が出てきました。
スペシャリストの方々でも絶対の方法があるわけではない。
沢山の手法や設備商品があるので、考え方もいろいろ。選ぶのもそれぞれ。

 

改めて、「自分軸をしっかり持つ」

  

南さんおすすめの解説本をすぐに注文。
「建築技術2019年1月
わかっているつもりだけの換気」

ネーミングが面白いです(笑)


カテゴリー:02_work

建築基準法改正

2025年4月から大改正される建築基準法。あと半年のところまで迫ってきました。

本日は埼玉建築士会主催の説明会にオンラインで参加。

gritdesignのお仕事にかかわるところで言いますと、いわゆる「4号建築」と呼ばれている、2F建て小規模木造住宅で、今まで不要だった手続きが増えます。例えば、構造計算や省エネ計算など…。

gritdesignでは、新築住宅では構造計算・省エネ計算ともに行っていますが、基準も変更になるようで、

まだまだ運用方法も完全に決まってはいないようです。このあたりは審査する側、される側皆でやりながら慣れていく感じになりそうです。

 

確認申請が厳格化されることは、住み手にとっては安心材料が増えるプラス要素ではあると思いますが、審査に一体どれだけ時間や費用がかかるようになるのでしょうか…?

 

本日のお話や同業の方に話を聞くと、増改築の基準や、詳しい基準はまだまだ不明な点も多いようです。

 

今年は3年に1度の建築士定期講習受講の年でもありますので、そちらも3月までに受講・試験を受ける予定です。

小さな設計事務所ではありますが、法改正などの情報には敏感に!

こつこつアップデートしていきたいと思います。


カテゴリー:00_gritdesignについて, 00_think_考え, 02_work

三軒茶屋散策

世田谷区役所に地区計画の申請に行ったついでに街を散策。
あえてひとつ前の駅で降りてみたりします。

  

狭い路地に手作りの気になる住宅がぽつぽつと。すごいところにトップライトがついてたり、ちょっとした出窓の工夫など、世田谷の厳しい斜線制限をクリアしながら豊かな空間を造る試行錯誤がみられます。

ちょっと出た窓…

将来、隣に家が建っても光や目線がダイレクトにお部屋に入らず、スキマからもれてくる感じ。壁がよい干渉に。

  

窓の枠がきれい

 

 

茶沢通りに出ると、店舗が立ち並びます。
路面で店の印象を決定つける店舗設計。
店舗設計ならではの面白い工夫を探すのも楽しいし、リノベーションの参考にもなりそう。統一されてなくて、雑多な感じもよいです。

 (天井からの連続したのれんいいですね。)

 

(気になったお店。開店時は「やってます」にかわるのかな?入口にベンチ)

全体的にベンチが外に向けて「どうぞ」といった感じに置かれているお店が多く、

まち全体が快くお迎えしてくれてるようです。夜のみ営業のお店も多いと思いました。 

  

松陰神社前の店舗
ターポリンの庇がお店の前のたまり場を作っている。

柱と布でなんとなくの空間ができるのはフレキシブルで、住宅でも使えそう。

  

OBSCURA 駅周辺に何店舗かあるコーヒーショップ

 


カフェラテをいただいて、一休み。
コーヒー豆も購入しました。

  

久しぶりの街歩きで、旅した気分になりました。

涼しくなったらいろいろなところに訪れたい。

  

  
確認申請はオンライン申請が主流になった今でも、地区計画・中高層申請・長期優良住宅の認定申請など、直接行政まで提出に行くかなくてはいけないものも多々あります。

   

最近は申請業務でいろいろな場所に行くので
近くのパティスリーを探してお土産を買うのも楽しみのひとつ(^^)
 


カテゴリー:01_life, 02_work

竣工

昨年秋から携わらせていただいていた、住宅のプロジェクトは、今週とうとうお引渡しでした。

(絶賛工事中の写真です…)

 

  

このお仕事、とある会社様のお手伝いでインテリア・キッチン・照明計画などを中心に関わらせていただきました。
クライアント様は、私が入らせていただくことになり、houseniikura(自宅)にも興味を持って下さり、わざわざ都内からお打合を兼ねてお越しくださいました。

 

私としましてはとっても嬉しい事(^^)
自転車で笑顔でいらっしゃったお姿、今でも忘れません。

  

クライアント様としては、その建築会社様の良さがあり、決められているので、私はどのように打合を進めていけばよいかと、手探りでしたが、毎回お打合は白熱(笑)

  
いつもおいしいパンをお持ちくださって、途中でパンをほおばりながら、楽しく、時に議論しながら、時に皆で疲れ切りながら…。デザインがFIXされていきました。

  

奥様がこだわられた造作キッチン。
所沢の工房でお打合をしたり、工場をご覧いただいたり…。
私と奥様しか分からないような細か~い仕様も盛り込みました。
扉面材、実は二色なのです。
沢山の素材を合わせて、見つけた組み合わせでした。

  

 

また、今回の照明計画では、光源が見えにくいグレアレスダウンライトを採用。
明るいだけでない、夜の豊かな雰囲気つくりを考えました。
広いLDKの照明管理はシーンコントローラーで行うことに。

  

吹抜のあるお家は、配線が複雑になりがちなのですが、
ご家族の生活パターンをお伺いしながら、
なるべくシンプルな構成にするよう心がけています。

  

お引越しを終えた奥様から、メールをいただきました。
まだまだバタバタの状態の中メールをいただけるなんて、嬉しくてたまりません。

奥様とはお家のお話しだけでなく、子どもたちのことも沢山お話ししました。

いろいろアドバイスくださったり…。いろいろあった昨年の我が家、とても救われました。

このプロジェクトにご縁あって関わることが出来たことに感謝いたします。

お引越しおめでとうございます。


カテゴリー:02_work