面倒なことをわざわざする

Starbucksのグリーティングカード、ご存じでしょうか?

レジ横に季節ごとに素敵なカードを見つけると、ふと手に取ってしまいます。

このカードにはドリンクチケットがついています。

ドリンクチケット、今ではオンラインでポチっとすれば送れてしまいますが、

私はこのカードが好きなのです。

 

「時間をプレゼントする。」という言葉がぴったりなようで…。

 

思いを込めて手紙をしたためて、お気に入りの切手を貼って、ポストに投函して…

スマホのポチっではなく、わざわざめんどくさいことをする。

そんな風に誰かにこのカードを届けたくなります。

 

「めんどくさいことをわざわざする…」のつながりで言うと、

例えば、キャンプ。

キッチンでお湯を沸かせばおいしいコーヒーは飲めます。

もちろんコーヒーショップでも。

 

わざわざ野原に道具を持ち込んで、重たい水を運んで…。

でも、キャンプで飲むコーヒーは、一味違う。

あぁ~最高♪となります(笑)

  

家づくりはどうでしょうか。

一から、住まい方を考えて、プランを考えて、素材を考えて、とてつもなく果てしない作業…。

出来上がったお家をポンっと買ってしまえばなんと楽な事か…。

そうかぁ、私のお仕事って、とてつもなくめんどくさいことをするお仕事なのだな~。

でも、それに価値を感じて、大切だと思える方の為に、私はこのお仕事を続けているのだ。

  

なるほど…。 

ふとスタバのカードを手に取って、一人でそんな思いを巡らせていました。


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20230819帰るのが楽しくなる旅

gritdesignはお盆休みをいただいていました。
実家に帰省し、恒例の八ヶ岳に寄り道。

旅先で出会った素敵なお店や小物たち。

Maruhsin Potteryさんの小皿


デザートや薬味などちょっとしたものに大活躍しそう。
マグカップを愛用していますが
シンプルで丈夫で扱いやすい。

  

木のマグネットはマグネットボードに
小さくてコロンとしてかわいい

 

Flowers for Lena(フラワーフォーレナ)
山梨県北杜市・八ヶ岳南麓にあるお花屋さん

栽培計画から種まき~販売にいたるまでを自分たちの手でされています
その日の朝に高根にある畑から収穫してきたものがお店に並びます。
これってお花屋さんの究極のカタチなのではないでしょうか。

沢山の花たちがところ狭しと並び華やかで活気に溢れてます
忙しそうに作業するスタッフさんですが、
質問に丁寧に対応してくださいました。

「暮らしを豊かにする」をキーワードにした雑貨のセレクトやカフェ。
その空間や思いに共感。

家にある一番大きな花瓶にも入りきらないボリュームの
ダリアミックスの花束とアメリカーナの花束を。

お隣で個展をやられていたナオトさん
シリーズ「絵本なブックカバー」
手作業でロウ引きされつるっとした手触り
次女とたくさんの作品の中からセレクトしました。
ブックカバーにするにはもったいない。
額に入れて飾っても…。

 

「帰ってきて生活がちょっと楽しくなる」
偶然巡り合って連れて帰ってくる旅っていいですよね。


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宮代町見学

20230715 建築士会の建物見学のイベントで埼玉県南埼玉郡宮代町へ

ガイド:テシマ設計 手島亙氏

進修館 1980年竣工 設計:象設計集団

40年以上たった今でもコミュニティの拠点として、各種発表会や地域住民の会議、サークル活動など、多くの方に利用され、愛されている場所。

 


いたるところに唯一無二の装飾が施され、見どころ満載。
シンプルでミニマムな建築が好きですが、個性豊かな建築も味がありますね。
昨今の建築資材の高騰や、社会情勢でこういった建物が建てられることは珍しくなっていると思います。

 

 

 

 

家具もすべて手作り。設計者が工場へ出向き共に製作したそうです

 

テーブルのガラスブロックがはずせて、ひっくり返すと灰皿に。今は使われないでしょうが…

 


床が木のブロック

 

雨水排水がロンシャン教会(コルビュジェ)を彷彿させます。
集水面積が大きいので、雨の強さより水量を感じやすいようです。

大事に修復しながら、当時の家具や装飾を維持している姿をみて、愛されていることを実感しました。手入れしながら長く使われるって素敵。

  

  

ROCCO/2022年改修 設計:中村和基氏(LEVEL Architects)

建設会社・設計事務所・グラフィックデザイン営む三兄弟で、お父様が手掛けた築52年の6戸の住宅を改修。

貸テナント・地域の交流の場「ROCCO」として再生。

詳しくはこちらの記事で↓

https://suumo.jp/journal/2022/12/06/191901/

計画の背景や、町への思いに共感です。

 

 

お昼はROCCO内のシェアキッチン「世界のSnackごはん」。

 

ボリュームたっぷりの世界のお料理、ごちそうさまでした。素敵なお姉さんとのお話も楽しかったです^^

  

  

笠原小学校/1981年竣工 設計:象設計集団
象設計集団のHPではそういった説明は一切ありませんが、琉球の雰囲気…。
設計者に「これは何ですか?」と聞いても、「わかりません」と返答が来るそうです。そんな曖昧さ。あれこれ語らずゆるっとした感じ…。良いなぁと思います。

遊び心にあふれてて、広くゆったりしたつくり。
子どもだったら絶対楽しい、居場所が随所にあります。

 

 

 

 

 

久しぶりに、古き良き手作り建築を堪能させていただきました。

ところで、ガイドの手島さんの事を、忘れてはなりません。

手島さんは建築士であり、宮代のガイドも務められていて、その他の活動も積極的に運営されているようです。途中には手島さんのすばらしい講義の時間もありました。コルビュジェから宮代町の建築にたどり着くまで、まるで大学の講義のような面白いお話をお聞かせいただきました。手島さん一日ガイドいただきありがとうございました。

手島さんに始まり、ROCCOの中村ご兄弟、シェアキッチン「世界のSnackごはん」のお姉さん、コーヒーショップのお兄さん、移動に車を出してくださった杉戸支部の皆様。

宮代にすばらしき人あり。

まちを愛し、盛り上げる人。

建築も大切ですが、やっぱり「人」だな~。なんて思いました。


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板橋区中央図書館とgreen cafe

ときわ台から上板橋へ移転した中央図書館の見学に。

図書館が建つ平和公園は、子どもたちと良く行っていた公園です。移転計画時には公園のどの場所に建てるか、区民を交えてデスカッションされていたのを覚えています。
公園の立地は東上線の上板橋駅とときわ台駅の間に位置するのですが、上板橋からの方が近いからか、既存の滝や小川を避けてなのか、ときわ台側に寄せて建てられ、上板橋側を表として建っていました。


ときわ台側からアクセスしていた私としては表裏なく造ってほしかったな~
という気持ちもありますが、図書館内部から公園(上板橋側)に向かって、くつろげるようなゆったりした椅子が並んでいて、公園で遊んでいる子供たちの姿を眺めながら本が読める、とても気持ちの良い場所でした。

(館内の規則に則って撮影させていただきました)


テラス席もあり、季節の良い時期は絶対気持ちいい!

ときわ台駅に図書館があった頃から利用者が多く、席はいつも埋まっている印象がありましたが、こちらでも満席、区民に親しまれていることがよくわかりました。

設計:松田平田設計 2022年グッドデザイン賞受賞

そしてgreen cafeへ…
ときわ台に住んでた頃、好きだった場所。
ここに来るといつも、ものつくりにあふれていて
幸せな気持ちになったのです。

カフェ店主のノリさんとフローリストの奈美江さん
5年ぶりの訪問に、変わらず笑顔で出迎えてくれたお二人…(^^)

皆変わらないけど、少しずつ年を重ねたねと(笑)
お料理も、コーヒーも美味しい。

きっと手作りで心がこもっているんでしょうね…。
ラテアートのステキなサプライズも!

 

天祖神社近くの「もりのまちや」にも関わっていらっしゃるので、
今度はそちらへお伺いしますね。


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川越

所属する建築士会のイベントで、川越へ。

「ゲストハウス&カフェちゃぶだい」と「居酒屋すずのや」の空き家リノベーションの見学会です。

川越市主催の「まちづくりキャンプ」という活動で集まったことがきっかけで、エリアリノベーションに取り組んできた実例をご紹介していただきました。講師はmaao、80%代表の荒木牧人さん、coto代表の田中明裕さん。

建築的なお話だけでなく、運営の仕組みのお話や、得意な役割を分担して皆で作っていくものづくりの楽しさや、発信しながら共感する人々が集まってきてプロジェクトが動いていく面白さを語ってくださいました。

また、20%の力を抜いて頑張りすぎない。の考えもステキです。

「ついつい、細かい事を突き詰めてしまいますよね、建築って。」になるほどでした。

先日拝聴したリオタデザイン関本さんのアアルトのセミナーでも通じるものを感じました。

ミリ単位まで突き詰めるこまかさと、ハプニングを楽しんでまいっかと思えるくらいの緩やかさ。

バランスが大事なのだと思います。

私なりに付け足すと、そのバランスは独りよがりでなく、常にクライアントとの共有できていることが大切だと思います。

せっかく川越まで来たので、レンタサイクルで散策。

朝は、鐘つき通りのスタバへ。混む前の静寂なスタバが好きです。

あえて一部屋根を下げることでハイサイドをつくりだしています。

さりげないのに、すごい効き目だなと思います。

通りの街並みに合わせたファサードとモダンな内部のインテリアと、突き抜けた奥の日本庭園。

家具取手や照明も手作り、床目地の意匠、照明計画、ふんだんに使った無垢材、商店建築ならではの部分は見ていて参考になります。

また、最近内と外をつなげる設計をする中で、木塀の構造・納まりが気になります。

ぐるりと日本庭園周りを囲っていました。

「中庭のある家」では完全にプライベートな中庭を作る為の背の高い木塀としました。

「東村山の家」ではご実家へつながる6畳のテラスの脇のブロック塀を隠す横木塀としています。

構造、木塀の高さ、板部材寸法、貼り方(両面or片面)、スキマ具合などをさらに研究中です…。

ヤオコー美術館 (伊藤豊雄さん設計)

冥想の森(岐阜県各務原市の市営斉場)を思い出しました。

建物周囲の水盤にメダカが住み着いているのが不思議な光景でした。


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