三軒茶屋散策

世田谷区役所に地区計画の申請に行ったついでに街を散策。
あえてひとつ前の駅で降りてみたりします。

  

狭い路地に手作りの気になる住宅がぽつぽつと。すごいところにトップライトがついてたり、ちょっとした出窓の工夫など、世田谷の厳しい斜線制限をクリアしながら豊かな空間を造る試行錯誤がみられます。

ちょっと出た窓…

将来、隣に家が建っても光や目線がダイレクトにお部屋に入らず、スキマからもれてくる感じ。壁がよい干渉に。

  

窓の枠がきれい

 

 

茶沢通りに出ると、店舗が立ち並びます。
路面で店の印象を決定つける店舗設計。
店舗設計ならではの面白い工夫を探すのも楽しいし、リノベーションの参考にもなりそう。統一されてなくて、雑多な感じもよいです。

 (天井からの連続したのれんいいですね。)

 

(気になったお店。開店時は「やってます」にかわるのかな?入口にベンチ)

全体的にベンチが外に向けて「どうぞ」といった感じに置かれているお店が多く、

まち全体が快くお迎えしてくれてるようです。夜のみ営業のお店も多いと思いました。 

  

松陰神社前の店舗
ターポリンの庇がお店の前のたまり場を作っている。

柱と布でなんとなくの空間ができるのはフレキシブルで、住宅でも使えそう。

  

OBSCURA 駅周辺に何店舗かあるコーヒーショップ

 


カフェラテをいただいて、一休み。
コーヒー豆も購入しました。

  

久しぶりの街歩きで、旅した気分になりました。

涼しくなったらいろいろなところに訪れたい。

  

  
確認申請はオンライン申請が主流になった今でも、地区計画・中高層申請・長期優良住宅の認定申請など、直接行政まで提出に行くかなくてはいけないものも多々あります。

   

最近は申請業務でいろいろな場所に行くので
近くのパティスリーを探してお土産を買うのも楽しみのひとつ(^^)
 


カテゴリー:01_life, 02_work

「六角形の家」見学

町田市在住の建築家、平 真知子さんの自邸を見学させていただきました。

先日お話を聞く機会があり、その人柄にすっかりファンに。

「いつかご自宅お伺いしたいです」とお話ししていましたらお招きくださいました。


名前の通り、平面のカタチが六角形の家。
そして、
公園の樹木を一望できる、最高な自然環境。
ご主人がドックトレーナーであり、犬と一緒に暮らす家。

  

写真で事前にじ~っくり拝見してはいたものの、
写真だけでは表現できないんだな、と改めてハッとするくらい…。

  

生活を楽しまれている空気感。
日々の生活がしやすいなぁという、工夫の数々。

生活を感じ、とっても幸せな気持ちに(^^)

  

また、雑誌ではあまり知ることのできない、設計段階のプロセス、細かい生活の仕方、ちょっとした苦労話などをお伺いできるのも、お家訪問の醍醐味(^^)
「これだけ自然いっぱいだとカメムシ出ませんか~?」
「めちゃくちゃいます」なんて…(笑)

  

お昼は皆で持ち寄りごはん。
私はニンジンサラダと、ジャガイモとチーズのガレットを持参。
建築家の新井さん夫妻はダジン鍋。

(わんちゃんひとなつこく、かわいかったです(^^))

おやつには
豆からゴリゴリと順番に手回しで挽いて入れたコーヒーと
友人の奥様がつくってくださったシフォンケーキ。

ごはんもおやつもとても美味しくて、
皆で集まって食べる楽しさを久しぶりに感じました。

  

家はこんな風に友人と楽しい時間を過ごせる場所であったらいい。

  

  

しかしながら、人生は山あり谷あり。
どんなにSNSで素敵な生活を表現していても、
いつも笑顔ばかりでない。

  
悲しいとき、家族が落ち込んでいるときは
家がよりどころとなり、
包み込んでくれるような場所であったらいいなと思います。

 

「居心地の良い」ってそういうことだと思います。

  

  

六角形の家の造形のかっこよさもぜひお伝えしたいので簡単にご紹介。
一辺2mの六角形4つをとその余白で作られた空間。
(こういう表現の仕方で良かったのでしょうか…)

内部では壁が立ち上がっているところと抜けているところ。
少し視線をずらすだけで見え方が変わり、いろんな表情が感じられる。

  

  

  


今どこにいるんだろう?と分からなくなるわくわく感。
いくつもの居場所に分かれた1階と、
ぐるりと回遊できる2階。
最後に平面を見せていただき、こうなってたんだ!
と皆で答え合わせさせていただきました(笑)

  
家に帰ってから簡単な平面と屋根伏を描いてみたらさらに理解が深まりました。
空間を感覚と図面で理解すること。
設計者の頭の中をちらりとのぞかせていただく「謎解き」のようで楽しいです。

最後に、犬との暮らし方について。。。

平さんご夫妻に、犬との生活についていろいろお伺いしました。
急遽お迎えしてしまった我が家は、まったく犬仕様になっておらず、暮らし方を模索中なのです。

犬との生活について。その話はまたどこかで(^^)


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宮代町見学

20230715 建築士会の建物見学のイベントで埼玉県南埼玉郡宮代町へ

ガイド:テシマ設計 手島亙氏

進修館 1980年竣工 設計:象設計集団

40年以上たった今でもコミュニティの拠点として、各種発表会や地域住民の会議、サークル活動など、多くの方に利用され、愛されている場所。

 


いたるところに唯一無二の装飾が施され、見どころ満載。
シンプルでミニマムな建築が好きですが、個性豊かな建築も味がありますね。
昨今の建築資材の高騰や、社会情勢でこういった建物が建てられることは珍しくなっていると思います。

 

 

 

 

家具もすべて手作り。設計者が工場へ出向き共に製作したそうです

 

テーブルのガラスブロックがはずせて、ひっくり返すと灰皿に。今は使われないでしょうが…

 


床が木のブロック

 

雨水排水がロンシャン教会(コルビュジェ)を彷彿させます。
集水面積が大きいので、雨の強さより水量を感じやすいようです。

大事に修復しながら、当時の家具や装飾を維持している姿をみて、愛されていることを実感しました。手入れしながら長く使われるって素敵。

  

  

ROCCO/2022年改修 設計:中村和基氏(LEVEL Architects)

建設会社・設計事務所・グラフィックデザイン営む三兄弟で、お父様が手掛けた築52年の6戸の住宅を改修。

貸テナント・地域の交流の場「ROCCO」として再生。

詳しくはこちらの記事で↓

https://suumo.jp/journal/2022/12/06/191901/

計画の背景や、町への思いに共感です。

 

 

お昼はROCCO内のシェアキッチン「世界のSnackごはん」。

 

ボリュームたっぷりの世界のお料理、ごちそうさまでした。素敵なお姉さんとのお話も楽しかったです^^

  

  

笠原小学校/1981年竣工 設計:象設計集団
象設計集団のHPではそういった説明は一切ありませんが、琉球の雰囲気…。
設計者に「これは何ですか?」と聞いても、「わかりません」と返答が来るそうです。そんな曖昧さ。あれこれ語らずゆるっとした感じ…。良いなぁと思います。

遊び心にあふれてて、広くゆったりしたつくり。
子どもだったら絶対楽しい、居場所が随所にあります。

 

 

 

 

 

久しぶりに、古き良き手作り建築を堪能させていただきました。

ところで、ガイドの手島さんの事を、忘れてはなりません。

手島さんは建築士であり、宮代のガイドも務められていて、その他の活動も積極的に運営されているようです。途中には手島さんのすばらしい講義の時間もありました。コルビュジェから宮代町の建築にたどり着くまで、まるで大学の講義のような面白いお話をお聞かせいただきました。手島さん一日ガイドいただきありがとうございました。

手島さんに始まり、ROCCOの中村ご兄弟、シェアキッチン「世界のSnackごはん」のお姉さん、コーヒーショップのお兄さん、移動に車を出してくださった杉戸支部の皆様。

宮代にすばらしき人あり。

まちを愛し、盛り上げる人。

建築も大切ですが、やっぱり「人」だな~。なんて思いました。


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石切場の見学

20230708

栃木県の石切場の見学に行きました。
鹿沼市の「深岩石(ふかいわいし)」、宇都宮市の「大谷石」です。
似たような2つの石ですが、採掘場所は全く違います。

深岩石
採取場所は山。登山のような険しい場所を登って採取場所に。

 

 


上から計画的に切り進めているそうです。
笑顔が素敵なお兄さんが案内してくださいました^^
大谷石と比べると固く加工がしにくい。
採取場所が限られ希少。

 

積んであるだけで存在感あります

  

  

大谷石
採取場所は地下60m
エレベーターで降りておきます。

一歩踏み外したら…と恐怖を感じるくらいの場所でした。

 

 

 


気温10℃のひんやりじめっとした地下空間。
法に則って安全に配慮し掘り進められています。

地元住民でも、気づかないような場所で採取されていました。
工業化が進む中、石切りの現場は今でもかなりの部分が手作業で行われていました。

 
どちらも切り出した直後は青緑がかっていますが、乾燥につれて白っぽくなっていく。

( ↑ 写真は深岩石です)


「ミソ」と呼ばれる柔らかい土の部分は水で洗うと取れて空洞になります。
大谷石の方が柔らかい、みそが取れて空洞になる部分が大きい。
 

と言っても色味や表情は様々。一点物の表情も貴重です。

それが自然素材の醍醐味と言えると思います。

写真:右が深岩石 左が大谷石 ←頂いたサンプルでも逆のように見えますね…

  

  

最後に宇都宮市徳治郎町にある西根地区の見学。
住民が外壁・屋根・基礎…と様々場所に石を使っています。

  

 

触れて、持って重みを感じて…
和のイメージが強かった大谷石ですが、
目地の入れ方を工夫する、他素材との合わせる

etc…
アイデアがモクモクと膨らんできました。


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植木屋さん見学

20230617


田無にある植木屋さんの見学へ。


手入れが行き届いた園内に植木が楽しげに並んでいます。


植木の植え方にもこだわりを感じ、まるでテーマパークのよう。
わくわくしてきます^^

園内を散策しながら、お気に入りの植栽を決めることが出来ます。

( ↑ 北山台杉の大群。まとまって見られるのは貴重!とのことです。)

 

木がベストな状態が保てるよう、植木のセレクト、買い付けもご自身で行かれ、保存方法・移植方法なども徹底的に管理されています。
「木がベストな状態」というのは、完成した時でなく、その後も含めてのこと。
こういった細やかな仕事をされる方がどんどん減ってきているのは残念なことです。

 

また、肥料や農薬のデータを取るなどして研究することで、
より少ない農薬で済むようにと様々な工夫をされています。

すべてにおいて、愛と誇りをもってこの仕事をされていることがよくわかりました。

さようならとご挨拶をしてからも、お話が盛り上がって…(^^)
貴重なお話をお伺うすることが出来ました。

  

  

午後は、造園家の高荷俊峰さんから造園業についてのお話と20年前に竣工した実例(住宅内外と植栽)の見学。
年に3回メンテナンスされているそうで、竣工当時と木のボリュームは全く変わっていないそうです。

造園はメンテナンスが大切。
本来でしたら家もそうですよね。
メンテナンスをしたり、必要に応じて修理や手を加えていくことで、
長く豊かに住み続ける。
築20年の住宅を拝見し、と改めて感じました。


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