編集の仕事

建築家、泉幸甫さんの「住宅設計の考え方」という本。


重厚感あるつくりでとても高価なものなのですが、ご縁あって私の元にやって来ました。
さらに解説講座にも参加させていただいています。

先日、本のこだわりを泉さんご本人・担当編集の方からお伺いする機会に恵まれました。
(あとがきにもしっかり書いてあり、読んでないことがばれてしまいましたが…(笑))

私が本を手にした第一印象は、内容に相応しい重厚感、和紙がはさんであり、色の違う2本のしおりの紐…細部に仕掛けがしてあるとても素敵な本です。

気になったのは、全体の基本の紙がツルッとしていたこと。(コート紙というそうです)
なんとなく光沢がなく裏写りしない手帳のような薄い紙の方がしっくりくるのかなと思いました。

コート紙選定の理由は「とにかく写真をきれいに」とのことでした。
実際出来上がってみると600ページ近くボリュームになり、かなりの重量になったのは想定外だったそうです(笑)

編集や印刷知識のない私にはわからなかったのですが、実はカバーや表紙などもいろいろとチャレンジングなことをしているそうです。

建築と本、作るものは変わりますが、ものつくりに共通する部分があり面白いなと思います。

つくり手の思いやプロセスに興味があります。
この本の著者、泉さんの熱い思いはまた別の機会に…(^^)


カテゴリー:00_think_考え, 01_life

ハンギングバー

今ではどのお家にも見かけるようになった室内物干し。
gritdesignの住宅でも設置率100%です。
houseniikuraにも子供部屋にpid-4Mというものすごくすばらしい(と私が思っています)既成品の室内物干があるのですが、今回は製作でハンギングバーを新調しました。

(pid-4M…デザイン、取付の手軽さ、使い勝手、価格的に絶賛!(笑)

話がそれますが、おそらく発売当時から大人気商品だと思います)

製作・取付は自邸でいつもお世話になっている鉄骨屋さん。

LDKの植物用ハンギングバー×2段
主寝室の室内物干用ハンギングバー
の計3本お願いしました。

ディテールは目透かしにて軽やかにしてみました。
今回は後付けの為できませんが、
埋込にしたらさらに軽やかで良いなと思います。

斜めに取り合う部分もきれいに作っていただきました。

鉄の塗装について、house niikuraの場合、
階段手摺は塗装屋さんの現場塗装
テラス手摺はリン酸処理
ロフトはしごは焼付塗装

今回は塗装知識を深める為、自分たちでやってみることに。
さび止めまで鉄骨屋さんにやっていただき、1000番ペーパーにて表面をならします。

スプレーと刷毛塗りの違いを検証。
スプレー:水性合成樹脂塗料(アクリル)・艶消し/アサヒペン
施工自体は早いものの、泡が出てしまい、風で吹き飛んでしまいうまく吹けず。当日はきれいだった部分も後日ムラになってしまいました。

刷毛塗り:水性合成樹脂(アクリル・ウレタン)・艶消し/アサヒペン
表裏の塗り重ねの継ぎ部分を気を付けて塗装しました。刷毛の跡はつきやすいです。スプレーより着実に塗れる感じなので小面積の場合、刷毛塗りは塗りやすい。今後のタッチアップ(補修)もしやすい。

どちらも2回塗り。
成分はほとんど一緒ですが、刷毛塗りの方が断然良いという結果でした。

特に白はムラが目立ちやすく難しい…。
身をもってプロの塗装屋さんのきれいさ、焼付塗装のきれいさを実感。

LDKのハンギングバーはグレーとホワイトの塗分けをしてみました。
普段は鉄は一色としていますが、やらないことも自邸ではチャレンジ。
グレー一色が正解だったか…?と眺めながらまだ考えています(笑)


想定していた下地もしっかり確認でき一安心。

今後は、使い勝手を検証していきたいと思います。


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20210202粋な計らい

我が家のLDKのペンダントライトを作ってくださったdijさんから荷物が届きました。

開けてみてビックリ!
「事務所の設立おめでとうございます。」
という手書きのメモと、
事務所名を彫り込んだプレートを送ってくださいました。
真鍮を黒染めしたプレートに、長年培ってきた金属加工技術を生かし、文字部分を削り出すことで真鍮無垢のキラッと光った文字が浮かび上がっています。
自分で作るにはこっぱずかしい。
こんな粋な計らい…!
ただただ嬉しい限りです。
当時のやり取りでも、
いち設計者にすぎない私の急ぎの製作依頼に対応してくださり、0.5寸という一見見たら分からないような屋根勾配に合わせて加工してくださり、届いた製品には説明書やお手入れ用のグッズを同梱してくださり、使う人のことを考えていらっしゃるお仕事ぶりから、真摯なお人柄が想像できました。
こういった人と人とのつながりのおかげで、
良い仕事ができると本当に感じます。
そしてそれが、良いお家につながっていく。。。
さっそく、事務所スペースに飾りました。
頂いたプレートに恥じないよう、良いお仕事をしていきたいと…。そしてまた機会がありましたらご一緒にお仕事させて頂けたらと…。そんな風に思っています。
川澄さん、本当にありがとうございました。
dijさんのHPはこちら
インスタもぜひ。


カテゴリー:03_house Niikura-新倉の家-

20201216ロフトはしご

以前から付けたかったロフトはしご。

キッチン奥のパントリースペースを天井高をぐっと下げて、できたスペースでロフトをつくっています。
子どもたちも大きくなってきて危険も減ってきたので、1年半越しに設置しました。
設計時に位置と下地などは考慮しています。

これまでは6尺の脚立で代用していました。
ロフトには来客用と季節もののお布団が収納してあり、1人分の就寝スペースと、LDKが見渡せるカウンタースペースを設けています。
今回はスチールFB(フラットバー)にて製作してもらいました。
塗装は、よく触れる箇所なので焼付塗装にしました。
身長差70㎝(110㎝~180㎝)も含めた上りやすさ、降りやすさを考慮。
主人の体重(ヒミツ(笑))を考慮。
そして掃除性を考えて床から浮かせました。
以上のことで通常より頑丈な構成になっています。
ビスもかなり太め。


手摺でもお世話になった鉄鋼屋さんです。
いいものを作ろうという姿勢で作ってくださる
ステキな職人さんです。
いつもありがとうございます
設置後には帰宅した子供たちも大喜び。
予想通り、下の子もひょいひょいと上り下りできました。
子どもたちと、主人の上り方、降り方を動画にとり、人間の動作を改めて研究しています。
子どもたちは早速ロフトに物を持ち込んで、
二人で何やら楽しそうです(^^
部屋が増えたようです。
キッチンとの上下間のやり取りも出て、家に深みが出たように思います。
私がカウンターでお仕事したりもできます。
じつはこのおうちで一番眺めが良い場所なのです。
建ててから子供の年齢に合わせたこんな変化も良いですよね。

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20200717リン酸処理のてすり

施工1年経過した外部テラスの手摺。

手摺はスチールに塗装ではなく、りん酸亜鉛処理にしました。
溶融亜鉛めっきをした上での処理のため防錆効果が高く外部でも使用でき、塗装では出せない独特で落ち着きのある味わいを表現してくれます。
経年変化により味わいが出てくるのが楽しみです。

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