プラナビさん掲載

先日、建築情報サイト「Planavi(プラナビ)」のYさんという方からご連絡をいただきまして、

サイトへの掲載のお誘いをいただきました。

数ある設計事務所の中から私どものような小さな事務所を見つけて下さり、

目に留めてくださったこと、とても嬉しく思いました。

事務所を開設して2年。

ちょうどコロナの渦中でしたので、活動しにくい環境だったのですが、

それでも少しずつ世界が広がってきたように感じます。

クライアント様をはじめ、工務店様、職人さん。

そしてお仕事だけでなく、子どもたちから出会うことができた方々…。

オンオフ関係なく、そういったたくさんのご縁って嬉しいなと思いました。


カテゴリー:00_think_考え
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お引渡し

東村山の家は、無事お引渡しを迎えることができました。

各機器のご説明や、工務店様の保証のご説明、検査済証などの書類のお渡し、鍵のお渡しなどを行いました。

クライアント様からのお心遣いをいただきました。

 

 

工事中のことを振り返りますと…

今年は暑い暑い夏でしたね。

工事中も冷たい飲み物やアイスなどを差し入れ下さり、職人さんは本当に生き返ったと思います。

お心遣いありがとうございました。

現場まで車で片道1時間、運転が少し苦手な私には大きなハードルでしたが、定期的に通いました。

監督さんと大工さん、皆さん笑顔が素敵です。

現場では進み具合や図面との整合性のチェックだけでなく、皆さんと細かい納め方・作り方について、打合をしながら進めていきました。

私の図面の意図を聞いてくださったり、こうしたらいいんじゃない?と逆にアドバイスくださったりと、最善の方法を模索できるようキャッチボールしながら進めていきました。

設計者として完璧な図面を作ることはとても大切ですが、いえつくりは手や機械の助けを借りながら「人の力」で作るもの。

現場での状況を見ながら最終決定したり、臨機応変に変更したりすることも大切だと思います。

「図面と現場のバランスを大切にしたい。」と東村山の現場ではそんなことを改めて感じました。

私は自分のデザインを追求するというより、お客様や監督さん職人さん皆で作り上げていく。

そんな家づくりを目指しています。

暑い中本当にお疲れさまでした。

そしてクライアント様、一年半に及ぶいえづくり、お疲れさまでした!

完成おめでとうございます!

事前にご要望をお伺いし、私がご家族の生活にフィットするようにと想像し、ご提案させていただいた「まっさらな器」に、クライアント様が色を添えて…

東村山の家はそんなたとえが合っているように思います。

特にインテリアのお打合では絶妙な組み合わせを見つけ、毎回盛り上がりました。

お引越しされて落ち着かれましたら、ぜひ遊びに伺わせていただければと思います。


カテゴリー:00_think_考え, 05Kirinhouse-東村山の家-
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川越

所属する建築士会のイベントで、川越へ。

「ゲストハウス&カフェちゃぶだい」と「居酒屋すずのや」の空き家リノベーションの見学会です。

川越市主催の「まちづくりキャンプ」という活動で集まったことがきっかけで、エリアリノベーションに取り組んできた実例をご紹介していただきました。講師はmaao、80%代表の荒木牧人さん、coto代表の田中明裕さん。

建築的なお話だけでなく、運営の仕組みのお話や、得意な役割を分担して皆で作っていくものづくりの楽しさや、発信しながら共感する人々が集まってきてプロジェクトが動いていく面白さを語ってくださいました。

また、20%の力を抜いて頑張りすぎない。の考えもステキです。

「ついつい、細かい事を突き詰めてしまいますよね、建築って。」になるほどでした。

先日拝聴したリオタデザイン関本さんのアアルトのセミナーでも通じるものを感じました。

ミリ単位まで突き詰めるこまかさと、ハプニングを楽しんでまいっかと思えるくらいの緩やかさ。

バランスが大事なのだと思います。

私なりに付け足すと、そのバランスは独りよがりでなく、常にクライアントとの共有できていることが大切だと思います。

せっかく川越まで来たので、レンタサイクルで散策。

朝は、鐘つき通りのスタバへ。混む前の静寂なスタバが好きです。

あえて一部屋根を下げることでハイサイドをつくりだしています。

さりげないのに、すごい効き目だなと思います。

通りの街並みに合わせたファサードとモダンな内部のインテリアと、突き抜けた奥の日本庭園。

家具取手や照明も手作り、床目地の意匠、照明計画、ふんだんに使った無垢材、商店建築ならではの部分は見ていて参考になります。

また、最近内と外をつなげる設計をする中で、木塀の構造・納まりが気になります。

ぐるりと日本庭園周りを囲っていました。

「中庭のある家」では完全にプライベートな中庭を作る為の背の高い木塀としました。

「東村山の家」ではご実家へつながる6畳のテラスの脇のブロック塀を隠す横木塀としています。

構造、木塀の高さ、板部材寸法、貼り方(両面or片面)、スキマ具合などをさらに研究中です…。

ヤオコー美術館 (伊藤豊雄さん設計)

冥想の森(岐阜県各務原市の市営斉場)を思い出しました。

建物周囲の水盤にメダカが住み着いているのが不思議な光景でした。


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創造系不動産

先日、創造系不動産のT様とオンラインミーティングする機会に恵まれました。

創造系不動産様は、二つの理念をもって活動されていらっしゃいます。

①建築と不動産のあいだを追究する

②建築家と不動産コンサルのコラボモデルを日本のスタンダードにする

(HPより引用させていただきました)

私自身が自邸を建築する際、土地探しから建物登記に至るまで、

出来ることはすべて自分でやってみました。

その中で日本の不動産売買の実情や、ローンの仕組みなどなど、たくさんのことを初めて経験し、気づきました。

分かりにくいステップをいくつも超えていかなければならないのです。

建売の場合はかからない、住宅ローン減税の「2年」の制限や、

使えるローンの制約も受けます。

創造系不動産様は、そんな難しさを理解し、一緒にお土地探しから住宅建築の様々な事をサポートしてくださる会社様なのです。

代表の高橋寿太郎氏の著書、「建築と不動産のあいだ」でもとても共感していましたので、

今回お話をお伺い、改めて期待が高まりました。

今のところ、gritdesignではお土地を探されているクライアント様はいらっしゃらないのですが、

今後そのようなケースがあった場合も、とても心強いパートナーとなっていただけると思いました。


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オープンハウス

先日、大学の友人Airhouse桐さんの設計した住宅が竣工し、

オープンハウスにお邪魔してきました。

「横浜の家」

どこか教会をイメージするような三角が象徴的な外観。

写真家の矢野さんもおっしゃっていたそうです。

ペンダント照明、写真では分からないのですが、

とーっても小ぶりなのです。

空間に合わせててづくりしたそうです。

深く細部まで追及されたデザイン。

そして私が、建築を見に行った時、必ず見るのが、

「雨の道のデザイン」

建物に降った雨がどうやって流れていくかを探します。

このお家は軒樋も竪樋もなくて、雨が流れるところが生活していて分からないようにデザインされていました。

また、バルコニー部はあえて竪樋をつけておらず、

雨の日には下部の植栽にポタポタと流れ落ちるのかなと想像したり…。

雨仕舞(あまじまい…雨をどう処理するか)は、設計コンセプトとして雑誌などに掲載されることはないような脇役的部分なのですが、設計者の考えや、工夫が手に取るようにわかる部分で、結果的に全体のデザインに影響してくる大事な部分だと思います。

迷路のスタートからゴールのルートを探すようです。

「雨の道のデザイン」

そんなさりげない部分だからこそ、私も大切にしたいと思っています。


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