妄想建築
「公園通りの家」
フリーハンドで描いた粗削りのプランのまま、
カタチを模型で手を動かしながら考え、
まとめる前に、いろいろな可能性を探っていきました。
目の前に広がる公園の緑を家に取り込みたくて
このおうちで一番いい場所=2階の真ん中…をテラスに
そして、テラスを中心にダイニング、リビング、ワークスペースと囲んで
回遊できるプランに。
個室は落ち着いた1階に。
北側に水廻りを集約し、こちらも回遊できるプラン。
洗面⇔洗濯⇔WIC⇔物干し が直線で完結するように。
高低差を利用を利用して緑あふれるアプローチに。
途中でベンチ、ブルーベリーをつまんで食べれる。
寝室の前は、常緑のオリーブ。
そして新緑も紅葉もモフモフもステキなスモークツリー。
車と自転車は階段側から玄関へアクセス。
葉っぱが折り重なったような屋根。
Rの壁で公園へ視線が広がる…
あぁ、どんどんひろがる!妄想建築(笑)
ハコノウエ広場 実験イベント2わころんだ
埼玉県の南部にある我がまち、和光市。
市には南北に縦断するように外環自動車道が通っています。
外環は駅すぐ横は地下道路になっていて、その上部の丸山台広場はいまのところほぼ使われていない空間になっています。その広場なんと、駅徒歩5分!使われてないなんてもったいない!
その、広場の今後の利用を考える和光市主催の「公共空間プロジェクト」に約1年間参加していました。
広場利用の可能性を探ったり、実際に使ってみての実証実験を行ったりと月1くらいで活動。
2023年秋には限られたSNSで配信して、こぢんまりとピクニック開催。火の利用と車両の出入りの検証をしました。
天気にも恵まれ、道路囲まれた騒がしい空間であるにも関わらず、のんびり居心地良く過ごせ、お土地のポテンシャルを感じました。
私なりに分析すると、道路面より50cmほど広場のレベルが下がっていて、草や低木で囲まれているため、広場が包み込まれているような感覚なんです。意外にも心地いい空間なのですよね…。それは意外な発見でした!
家は「家族の居場所」だったら、
広場は「街での人々の居場所」
規模は違いますが、
人々の心地よい居場所をつくる事にとても興味があります。
春には規模を拡大して、イベントとしての検証、音の検証。日よけ雨よけになる屋根がない、トイレがない。という悪条件のなかでなにが出来るかを考えて進めてきました。
この日も天気に恵まれ、たくさんの人で賑わいました。
私はお知り合いの畳屋さんにリサイクルゴザをご提供いただいたり、子供たちの通っていたキッズアートの先生に出展していただいたりしました。他にも出張プレーパークや音響実験コーナー。キッチンカーも出動。
人々がゴザでピザやごはんを楽しむ風景はとてもよかったです。
約1年の活動を経て、この実証実験は一旦終了。今後は体制を整え、いよいよトライアルサウンディングに入っていくそうです。
ここで、トライアルサウンディングとは…
市が保有する土地や公共施設を有効に活用するための社会実験。 民間事業者や団体のみなさんが、お試しで公共施設等での事業や活動にチャレンジして、収益性や施設の使い勝手などの感触をつかむことができます。(藤沢市のhp参考)
普段は住宅という限られたお土地の事をひたすら考えていますが、また違った規模で考えるのも面白い。私の発見でした。
この広場どう変化していくのか、これから楽しみです。期待しています!
LEE12月号掲載
女性誌LEE 12月号に「house niikura 新倉の家」のキッチンが掲載されています。
家族で参加させていただいた先日の授賞式…
コウケンテツさんの気づかいとコメントが最高でした
「キッチンの”夢と現実”両方見せてくれた!」
ここからは、紙面が完成するまでの裏話(^^)
LEEの編集者さんは皆さんフランクでお話ししやすい!
9月には雑誌用の取材と写真撮影がありました。
当日お越し下さった、副編集長(通称ぷーふけさん)、カメラマンのメグミさん。
お二人とも柔らかく気さくな方で、子どもたちも初めからリラックスして撮影に望めました。
お二人の息の合った軽快なテンポで、撮影が順調に進んでいきました。
途中、子どもたちのモチベーションにひやひやしましたが…(笑)
撮影・取材はお昼を挟み5時間近くみっちりと。
撮影用にケーキやクッキーを焼いて準備しました。
スタッフさんをおもてなししたいという思いもあり…
紙面には一切載っていませんでしたが(笑)、皆で昼食やお茶をしながら、
キッチンにまつわるエピソードも、かなり深掘りしていただき、
なかなか表現しにくかった地味な部分にもフォーカスくださいました。
写真のカットやネタが多く、雑誌にはすべて載せられなかったそうですが、
house niikuraの暮らし方やキッチンの工夫が分かりやすく紹介されていますので、
ぜひご覧いただければ幸いです。
それにしても…
紙面4ページに、これだけの期間と時間をかけ、
編集者さんをはじめ、写真家さん、イラストレーターさん…
たくさんの方が参加し思いをこめてつくられているのですね。
今回は家族の協力も必須で、
夏から温かく(?)見守ってくれて、
最後までつき合ってくれた家族に感謝したいと思います。
板金とタニタハウジング
雨どいなどでお世話になっているタニタハウジングウェアの事務所にて、板金と雨といの勉強会。
いつかお会いしたかった、新井板金さんによる板金の基礎知識の講義。
その後、雨を再現する実験機「フラセール」雨水の流れの実験。
タニタさんの鎖樋「ensui」は豪雨でもきれいに流れる。
私もフラセール内に入って豪雨を体感。
昨今の集中豪雨では、屋根に集まる雨水の量も相当になることは想像していましたが…。
屋根の上がどうなっているのか、普段は見えない部分を、観察することができました。
豪雨では雨は横のケラバ下にも回り込む!
そして、メインイベントの屋根葺き体験。
たてはぜ葺きを作ります。
白色板金の傷付きやすさを体感。
0.4mmと0.35mmの厚みの違いによる扱いの違いを体感。
つりこで板を固定し、はぜを作っていきます
難所は軒先の処理!
新井さん(息子さん)が扱うと、まるで折り紙のよう。
今回はリオタデサインの関本さん考案のリオタハゼに挑戦。
(名前がついてしまうなんてすごいですよね)
通常より端部のハゼのタタミが緩やかで雨仕舞いが良い。
デザインと機能をかなえたおさまり。
途中で谷田社長もご参加くださり、
最後には懇親会も開いてくださいました。
なんといってもタニタハウジングさんの社風。
社長は以前から存じ上げていましたが、
会社全体皆さんとてもいきいきと働いていらっしゃる!
受付で名前を伝えたところからもう雰囲気が違いました。
「雨のみちをデザインする」
ステキな社風ですよね。
商品がシンプルでいいだけでなく、
モノを売る会社なのに、ものでなく価値をつくっていく。
会議室の社長が掲げた貼り紙にもその意思を感じ、
社員さんにも行き渡っていると感じました。
雨の道を酒の肴に盛り上がり…
お開きになっても飽き足らず、
一旦片付けたのに立ち飲みで飲みが再開(笑)
今度は実務でご一緒させていただきたいです(^^)
後日、谷田社長からお聞きした、ensuiが多く採用された和光市にある商業施設「鈴森ビレッジ」を散策。
今度は買えなかったパン屋さんのリベンジがてら、あえて雨の日に来てみたいです。
空家対策協議会
この秋から、和光市の空家対策協議会の市民委員を務めています。
和光市は若い世代の比率が高く、空家比率が埼玉県の中でも低いため、対策が遅れているそうです。
ですが、私を含め土地を購入して移住してきた子育て世代も多く、30年後、40年後にはどうなっているでしょうか…。
まわりに空き家が増え、悪環境のまちにならない為、今からできることがあるのか…。
私の専門分野ではないですが、「いえ」の集合が「まち」。
まちがどう作られていくか、行政・その他分野とのかかわりにも興味があります。
本日、第一回の協議会がありました。
各方面の有識者(空家問題の専門家・弁護士・行政書士司法書士・宅地建物取引業協会の方etc…)、都市整備部都市整備課の方が出席され、専門的な(かなりお堅い)内容の会議でした。
会長に選出された東洋大学 理工学部建築学科 准教授 大澤さんによると、後発であるメリットを空家等対策計画策定に生かしてほしいとのこと。
和光市の空き家の現状、方針の話し合い、意見聴取。
今年度はあと2回、その後も対策計画策定まで続きます。
「他人事と思わず、当事者意識を持つ。」を大切に。