事務所の名前の由来
名刺をお渡しする際に、
gritdesign(グリットデザイン)の名前の由来について
聞かれることが多いので、
こちらに記しておこうと思います。
gritdesign = grit + design
「grit」とは…「やり抜く力」
尊敬する方から教えていただいたのですが、
「物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間継続的に粘り強く努力することによって物事を最後までやり遂げる力のこと。」という意味もあるそうです。
建築をつくる過程ってまさに、そうではないかと思います。
私は、そうであるべきだと思っています。
沢山の事を強く考えて、粘り作り上げていく。
まずは一番の目指す姿勢として真摯に持ち続けたい思いです。
そして、実はもう一つクスっと笑えるようなコトも込めています。
そう、建築ってなんだか固いイメージありますよね。
建築にも、家をつくる過程でも、くすっと笑えたり、
まいっかっと思えるような柔らかな気持ちがあると
きっと楽しいし、良いものができるし、うまくいく。
そんな両面を持ち合わせたい。
そういう思いを込めて名付けました。
「クスっと笑えるコト」
お気づきになりましたでしょうか?
景観審議会委員
昨年から務めさせていただいている「和光市空家対策協議会委員」に加えて、
都市整備課の方のお声かけで、今期から「景観審議会委員」も務めることになりました。
景観10選にノミネートされている、白子2丁目の「佐和屋」と呼ばれる古民家が、
さまざまな事情から取り壊されることになっているそうです。
すでに景観条例は制定済みのようですが、
「和光市の住民・住環境も変化してきているので、
これを契機に、新しい視点で考え直してみてもいいかと思っている。
ぜひ一緒にいかがですか?」
そんなお誘いのメールが来ました。
私も和光市に移住してまだ7年目。
まだまだ知らない事も多いです。
そんな中、先日は空家対策協議会の件で、リノベについてお話聞きたいと都市整備課の方が自宅までお越しくださいました。
ざっくばらんに話をする中で、北口の土地区画整理・再開発の事業も担当されていると伺いました。
和光市の事、いろいろ教えていただきました。
新旧の住人や街が、お互いを尊重し合い、上手く交わっていけると、お互いに住みやすいのではないかなと思います。
今後の審議会の取り組みとしては、景観計画や景観方針の見直しと、和光市景観10選のアップデート。
たくさんの学びがあって、活発な意見交換ができる場に変えていこうと思ってます。とおっしゃっていましたので、参加させていただき、よき場になれば良いなと思います。
建築基準法改正
2025年4月から大改正される建築基準法。あと半年のところまで迫ってきました。
本日は埼玉建築士会主催の説明会にオンラインで参加。
gritdesignのお仕事にかかわるところで言いますと、いわゆる「4号建築」と呼ばれている、2F建て小規模木造住宅で、今まで不要だった手続きが増えます。例えば、構造計算や省エネ計算など…。
gritdesignでは、新築住宅では構造計算・省エネ計算ともに行っていますが、基準も変更になるようで、
まだまだ運用方法も完全に決まってはいないようです。このあたりは審査する側、される側皆でやりながら慣れていく感じになりそうです。
確認申請が厳格化されることは、住み手にとっては安心材料が増えるプラス要素ではあると思いますが、審査に一体どれだけ時間や費用がかかるようになるのでしょうか…?
本日のお話や同業の方に話を聞くと、増改築の基準や、詳しい基準はまだまだ不明な点も多いようです。
今年は3年に1度の建築士定期講習受講の年でもありますので、そちらも3月までに受講・試験を受ける予定です。
小さな設計事務所ではありますが、法改正などの情報には敏感に!
こつこつアップデートしていきたいと思います。
妄想建築
「公園通りの家」
フリーハンドで描いた粗削りのプランのまま、
カタチを模型で手を動かしながら考え、
まとめる前に、いろいろな可能性を探っていきました。
目の前に広がる公園の緑を家に取り込みたくて
このおうちで一番いい場所=2階の真ん中…をテラスに
そして、テラスを中心にダイニング、リビング、ワークスペースと囲んで
回遊できるプランに。
個室は落ち着いた1階に。
北側に水廻りを集約し、こちらも回遊できるプラン。
洗面⇔洗濯⇔WIC⇔物干し が直線で完結するように。
高低差を利用を利用して緑あふれるアプローチに。
途中でベンチ、ブルーベリーをつまんで食べれる。
寝室の前は、常緑のオリーブ。
そして新緑も紅葉もモフモフもステキなスモークツリー。
車と自転車は階段側から玄関へアクセス。
葉っぱが折り重なったような屋根。
Rの壁で公園へ視線が広がる…
あぁ、どんどんひろがる!妄想建築(笑)
ハコノウエ広場 実験イベント2わころんだ
埼玉県の南部にある我がまち、和光市。
市には南北に縦断するように外環自動車道が通っています。
外環は駅すぐ横は地下道路になっていて、その上部の丸山台広場はいまのところほぼ使われていない空間になっています。その広場なんと、駅徒歩5分!使われてないなんてもったいない!
その、広場の今後の利用を考える和光市主催の「公共空間プロジェクト」に約1年間参加していました。
広場利用の可能性を探ったり、実際に使ってみての実証実験を行ったりと月1くらいで活動。
2023年秋には限られたSNSで配信して、こぢんまりとピクニック開催。火の利用と車両の出入りの検証をしました。
天気にも恵まれ、道路囲まれた騒がしい空間であるにも関わらず、のんびり居心地良く過ごせ、お土地のポテンシャルを感じました。
私なりに分析すると、道路面より50cmほど広場のレベルが下がっていて、草や低木で囲まれているため、広場が包み込まれているような感覚なんです。意外にも心地いい空間なのですよね…。それは意外な発見でした!
家は「家族の居場所」だったら、
広場は「街での人々の居場所」
規模は違いますが、
人々の心地よい居場所をつくる事にとても興味があります。
春には規模を拡大して、イベントとしての検証、音の検証。日よけ雨よけになる屋根がない、トイレがない。という悪条件のなかでなにが出来るかを考えて進めてきました。
この日も天気に恵まれ、たくさんの人で賑わいました。
私はお知り合いの畳屋さんにリサイクルゴザをご提供いただいたり、子供たちの通っていたキッズアートの先生に出展していただいたりしました。他にも出張プレーパークや音響実験コーナー。キッチンカーも出動。
人々がゴザでピザやごはんを楽しむ風景はとてもよかったです。
約1年の活動を経て、この実証実験は一旦終了。今後は体制を整え、いよいよトライアルサウンディングに入っていくそうです。
ここで、トライアルサウンディングとは…
市が保有する土地や公共施設を有効に活用するための社会実験。 民間事業者や団体のみなさんが、お試しで公共施設等での事業や活動にチャレンジして、収益性や施設の使い勝手などの感触をつかむことができます。(藤沢市のhp参考)
普段は住宅という限られたお土地の事をひたすら考えていますが、また違った規模で考えるのも面白い。私の発見でした。
この広場どう変化していくのか、これから楽しみです。期待しています!