オープンハウス
先日、大学の友人Airhouse桐さんの設計した住宅が竣工し、
オープンハウスにお邪魔してきました。
「横浜の家」
どこか教会をイメージするような三角が象徴的な外観。
写真家の矢野さんもおっしゃっていたそうです。
ペンダント照明、写真では分からないのですが、
とーっても小ぶりなのです。
空間に合わせててづくりしたそうです。
深く細部まで追及されたデザイン。
そして私が、建築を見に行った時、必ず見るのが、
「雨の道のデザイン」
建物に降った雨がどうやって流れていくかを探します。
このお家は軒樋も竪樋もなくて、雨が流れるところが生活していて分からないようにデザインされていました。
また、バルコニー部はあえて竪樋をつけておらず、
雨の日には下部の植栽にポタポタと流れ落ちるのかなと想像したり…。
雨仕舞(あまじまい…雨をどう処理するか)は、設計コンセプトとして雑誌などに掲載されることはないような脇役的部分なのですが、設計者の考えや、工夫が手に取るようにわかる部分で、結果的に全体のデザインに影響してくる大事な部分だと思います。
迷路のスタートからゴールのルートを探すようです。
「雨の道のデザイン」
そんなさりげない部分だからこそ、私も大切にしたいと思っています。
中川エリカさんの個展
中間検査で久しぶりに都内に出たので、ふと思い立ってギャラリー間へ。
中川エリカさんの個展「JOY in Architecture」
「精一杯の、がむしゃらで向こう見ずなエネルギーでつくり続けていると、建築におけるよろこびをいくらでも見出すことができます。模型から建築を生み出すことが楽しくてしょうがないというよろこびもあれば、人びとの暮らしや営みには生きた発見がまだこんなにもあるのかというよろこびもあります。」
ギャラリー間のHPより引用させていただきました。
とにかく模型模型模型!!
模型に愛を感じ、人が好きで、人が暮らすところに興味があることが伝わってきます。
子供部屋のテーブルにはA3用紙が置かれていたり、洗濯物に混じって干し柿が干されていたり(笑)
子供のランドセルや靴…。
建物を造るのではなく、暮らす場所をイメージされている。
コロナ化でこういった催しも貴重です。
パワーをいただきました!
カテゴリー:06_architect・art
20201209友人のオープンハウス
ちょうど一年前のことですが、
写真を整理して出てきたのでUPします。
大学の友人であるAirhouse桐さんが手がけた
高尾の家のオープンハウスにお邪魔してきた記録です。
桐さんは何度もこのblogでも登場していて、
親しくさせてもらってるのですが、
事務所が地元名古屋ということもあり、
実際の建築を見るのは初でした。
プロが撮られたきれいな写真やコンセプトは桐さんのHPを見ていただくとして、ここでは私目線の写真とコメントを…。(写真掲載の許可頂いています)
準防火地域では窓に網を入れるという規制があるのですが、このおうちは、「防火壁」という法律でその規制をクリアしています。さらに防火壁の役割をする壁があることで、周囲の住宅からのプライバシーを優しく守り、室内にいながら南北の遠くに見える山々の風景だけを感じることができるのです。(桐さん談)
ちょうど紅葉の季節で、赤や黄の木々が見事でした。
ひとつのアクションで居心地のと機能の両方を叶えているステキな設計です。
可能な場合、オープンハウスにはこどもを連れて伺わせて頂くのですが、こどもの反応が参考になります。
ここが一番好き~。とお気に入りエリアを見つけていた長女。少し奥まった、物干しスペースも兼ねたが落ち着くようです。
そこから見える風景。
光が溢れんばかりに降り注ぐ階段もこどもには家具の一部。座りたくなる気持ち分かります。
さすがに浮いたブリッジは次女にヒヤヒヤ。
このあと網を張るそうです。
桐さんのスタイルを突き抜け切った住宅。
オブジェのようで、外からも内からも空間がきれい。そしてどこか可愛らしい。
建築は「つくり手」と「使い手」のコラボレーションで出来上がる。
というフレーズがあり、
当たり前と言えば当たり前の事なのですが、
住まい手がどのように住まうのか…。
こどもがブリッジを、走り抜ける。
上下階の会話のやり取り…。
住んでからの様々な場面の生活をイメージしながら住宅を造ることにとても意識を向けています。
そして、この「高尾の家」今年のグッドデザイン賞を受賞されました!