2024→2025
あけましておめでとうございます。

2024年の活動を振り返ってみると…
今年は様々な方面で活動した一年でした。
主な仕事は、江東区・世田谷区•調布市の住宅。
3件とも長期優良住宅仕様の住宅で、実施設計・申請業務を担当しました。
5月には、公共空間プロジェクト2回目を無事開催し、任期終了。
8月には、2023年秋から携わらせていただいていた住宅が竣工。
お盆休みには、かねてから進めていたhouse niikuraの子供部屋分割工事を無事施工。
12月には、グリットデザイン初のワークショップ「さかんのみがき体験」を開催。
私のような小さな事務所の存在意義って何なのでしょうか…。
住宅建築関係のたくさんの先輩方や仲間と話す機会があるのですが、そこでは「小さい事務所なりの役割があるのではないか。」という話が出てきました。そんな雑談を踏まえて、私が最近感じているのは「協業」。
構造設計の部分を構造家に依頼したりと、会社に属している時から近い事は行なっていましたが、「協業」はもっとフラットで対等な関係のような気がします。志を同じくした人で物事を進めるような…。
今回あるプロジェクトで仲間と仕事をする機会に恵まれ、お互いにその可能性を感じました。
一人でお受けして行うことで全体が把握できて良いものになることもありますので、クライアントのご要望やその時の最善を考えていく必要がありますが、それぞれが得意分野を持ち寄ってチームを作って活動することで、相乗効果が生まれ、一人では出来なかった新しいことやスケールの大きなことが出来るかも知れません。
そんな考えが生まれてきた2024年。
2025年は…
「いろいろ、やってみる」
まず、現在予定していますプロジェクトをスムーズに進めていきたいと思います。
空家協議会委員会も引き続き、
景観審議会委員会も2月から本格的に始まります。
そして、お声かけいただいたプロジェクトをやってみる!
色々なことにチャレンジしてみる!
お問い合わせは随時受け付けております。ちょっとしたご相談でも大丈夫ですので、メール(oguri@gritdesign2020.com)で、お問合せくださいませ。
2025年は建築基準法の大改正。
申請業務も大幅に変わりますので、こちらもやってみないと分からない。まずはやってみる。にピッタリな年。
小さいなりに社会にとってわが事務所の役割があると信じて、活動を続けていきたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
事務所の名前の由来

名刺をお渡しする際に、
gritdesign(グリットデザイン)の名前の由来について
聞かれることが多いので、
こちらに記しておこうと思います。
gritdesign = grit + design
「grit」とは…「やり抜く力」
尊敬する方から教えていただいたのですが、
「物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間継続的に粘り強く努力することによって物事を最後までやり遂げる力のこと。」という意味もあるそうです。
建築をつくる過程ってまさに、そうではないかと思います。
私は、そうであるべきだと思っています。
沢山の事を強く考えて、粘り作り上げていく。
まずは一番の目指す姿勢として真摯に持ち続けたい思いです。
そして、実はもう一つクスっと笑えるようなコトも込めています。
そう、建築ってなんだか固いイメージありますよね。
建築にも、家をつくる過程でも、くすっと笑えたり、
まいっかっと思えるような柔らかな気持ちがあると
きっと楽しいし、良いものができるし、うまくいく。
そんな両面を持ち合わせたい。
そういう思いを込めて名付けました。
「クスっと笑えるコト」
お気づきになりましたでしょうか?
景観審議会委員
昨年から務めさせていただいている「和光市空家対策協議会委員」に加えて、
都市整備課の方のお声かけで、今期から「景観審議会委員」も務めることになりました。
景観10選にノミネートされている、白子2丁目の「佐和屋」と呼ばれる古民家が、
さまざまな事情から取り壊されることになっているそうです。
すでに景観条例は制定済みのようですが、
「和光市の住民・住環境も変化してきているので、
これを契機に、新しい視点で考え直してみてもいいかと思っている。
ぜひ一緒にいかがですか?」
そんなお誘いのメールが来ました。
私も和光市に移住してまだ7年目。
まだまだ知らない事も多いです。
そんな中、先日は空家対策協議会の件で、リノベについてお話聞きたいと都市整備課の方が自宅までお越しくださいました。
ざっくばらんに話をする中で、北口の土地区画整理・再開発の事業も担当されていると伺いました。
和光市の事、いろいろ教えていただきました。
新旧の住人や街が、お互いを尊重し合い、上手く交わっていけると、お互いに住みやすいのではないかなと思います。
今後の審議会の取り組みとしては、景観計画や景観方針の見直しと、和光市景観10選のアップデート。
たくさんの学びがあって、活発な意見交換ができる場に変えていこうと思ってます。とおっしゃっていましたので、参加させていただき、よき場になれば良いなと思います。
2023→2024
2023年は
「知ってもらう、思いを伝える」
をテーマに外へ出ていこうと決めていた一年。
LEEのキッチン大賞では、
応募から、一時審査通過、授賞式、雑誌発売…とほぼ一年近く。
キッチンに対する熱い思いを伝える機会に恵まれ、思いを表現することに真正面から向き合いました。
この時間は本当に大変でしたが、夢中で…。
幸せな時間でした。
雑誌を手に取られた方に伝わればいいなと思います。
(家づくりの参考になればさらに嬉しい。)

「住まう」事から発展して、
未来の住まいを考える
「空家対策協議会委員」
街を考える
「公共空間プロジェクト」
という二つのプロジェクトに参加させていただいきました。
公共空間プロジェクトはまだまだ発展途上。
この先どうなっていくのか、私も未知です。
2024年も引き続き…。
春には、3世代7人が集まって暮らす家をご提案させていただきました。
とっても仲が良いご家族。
家族皆でお布団を並べて寝る日常。
グランピングできるテラスと繋がったLDK。
大勢の友人がキッチンを中心に集まる休日。
ご家族がぎゅっと集まって住むとても素敵な住まい方。
カタチも「一つ屋根の下」を象徴するように
大屋根をご提案させていただきました。

秋からはご縁があってお家のプロジェクトに参加させていただいています。
とってもステキなご夫婦。巡り会えましたことに感謝。2024年はいよいよ本格着工。
しっかりと形にしていきたいと思います。
プライベートでは…
突然ワンコをお迎えしたりと、取り巻く周りの環境の変化が大きかった一年。
自分で変えることのできない事。
子育てはこちら都合ではいかないこと。
子どもは年齢に寄らずまだまだ手がかかることを思い知らされる一年に…。
流れに身を任せながら、母としてはどっしり受け止めて、おおらかにいこう。
そんな風に感じ、もがきながら過ごして来た1年でした。

話を仕事に戻しまして…
最後にもうひとつ、
兼ねてから進めたかった事に今年こそ挑戦したいと思います。
余白も残しつつ…
小さな事務所ですが、今年もコツコツ着実に進めて参りたいと思います。
ちょっとしたご相談事なども、お気軽にお問い合わせくださいませ。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
LEE12月号掲載
女性誌LEE 12月号に「house niikura 新倉の家」のキッチンが掲載されています。

家族で参加させていただいた先日の授賞式…
コウケンテツさんの気づかいとコメントが最高でした
「キッチンの”夢と現実”両方見せてくれた!」
ここからは、紙面が完成するまでの裏話(^^)
LEEの編集者さんは皆さんフランクでお話ししやすい!
9月には雑誌用の取材と写真撮影がありました。
当日お越し下さった、副編集長(通称ぷーふけさん)、カメラマンのメグミさん。

お二人とも柔らかく気さくな方で、子どもたちも初めからリラックスして撮影に望めました。
お二人の息の合った軽快なテンポで、撮影が順調に進んでいきました。

途中、子どもたちのモチベーションにひやひやしましたが…(笑)
撮影・取材はお昼を挟み5時間近くみっちりと。
撮影用にケーキやクッキーを焼いて準備しました。
スタッフさんをおもてなししたいという思いもあり…
紙面には一切載っていませんでしたが(笑)、皆で昼食やお茶をしながら、
キッチンにまつわるエピソードも、かなり深掘りしていただき、
なかなか表現しにくかった地味な部分にもフォーカスくださいました。
写真のカットやネタが多く、雑誌にはすべて載せられなかったそうですが、
house niikuraの暮らし方やキッチンの工夫が分かりやすく紹介されていますので、
ぜひご覧いただければ幸いです。
それにしても…
紙面4ページに、これだけの期間と時間をかけ、
編集者さんをはじめ、写真家さん、イラストレーターさん…
たくさんの方が参加し思いをこめてつくられているのですね。
今回は家族の協力も必須で、
夏から温かく(?)見守ってくれて、
最後までつき合ってくれた家族に感謝したいと思います。