20201216ロフトはしご

以前から付けたかったロフトはしご。

キッチン奥のパントリースペースを天井高をぐっと下げて、できたスペースでロフトをつくっています。
子どもたちも大きくなってきて危険も減ってきたので、1年半越しに設置しました。
設計時に位置と下地などは考慮しています。

これまでは6尺の脚立で代用していました。
ロフトには来客用と季節もののお布団が収納してあり、1人分の就寝スペースと、LDKが見渡せるカウンタースペースを設けています。
今回はスチールFB(フラットバー)にて製作してもらいました。
塗装は、よく触れる箇所なので焼付塗装にしました。
身長差70㎝(110㎝~180㎝)も含めた上りやすさ、降りやすさを考慮。
主人の体重(ヒミツ(笑))を考慮。
そして掃除性を考えて床から浮かせました。
以上のことで通常より頑丈な構成になっています。
ビスもかなり太め。


手摺でもお世話になった鉄鋼屋さんです。
いいものを作ろうという姿勢で作ってくださる
ステキな職人さんです。
いつもありがとうございます
設置後には帰宅した子供たちも大喜び。
予想通り、下の子もひょいひょいと上り下りできました。
子どもたちと、主人の上り方、降り方を動画にとり、人間の動作を改めて研究しています。
子どもたちは早速ロフトに物を持ち込んで、
二人で何やら楽しそうです(^^
部屋が増えたようです。
キッチンとの上下間のやり取りも出て、家に深みが出たように思います。
私がカウンターでお仕事したりもできます。
じつはこのおうちで一番眺めが良い場所なのです。
建ててから子供の年齢に合わせたこんな変化も良いですよね。

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20200925気密試験

我が家の断熱材は自然素材のセルロースファイバーを使っています。
前職での標準仕様という基準はあったのですが、さらにパワーアップさせるべく、自邸ということで実験もかねて、いろいろ検討しコストと効果のバランスを考え仕様選定しました。

断熱と深く関係するのが気密と換気です。この、断熱・気密・換気がうまく作用すると快適でランニングコストがかからないおうちが出来るのです。

気密工事もできる範囲で監督に協力してもらってやってみました。
難しい話になりましたが、今回この気密性能がどのくらいあるかを実際に測定することにしました。
気密の性能値をC値と呼ぶのですが、これが1.0を下回ると気密が良く、一般的に高気密住宅と言われています。

気密部材メーカーさんにやっていただきました。

当日は、関わって下さった方々も集まってくれて、同窓会みたいにわいわいと実験です!

断熱材の施工してくださったUさん、その道のプロフェッショナルで、施工前にもたくさんアドバイスいただきました。

結果は、0.9でした!
(ポスト口をふさげば0.8!)

気密性能は竣工時に一番よく、年月が経つにつれて、躯体が動くことにより隙間ができるので下がっていくと言われています。竣工して1年半たってこの数値、また、できる範囲での簡単な気密工事としては十分よい結果だと言うことでした。

断熱の数値やその結果が光熱費としてもしっかり現れています。

数値と体感両方をもって効果がわかったのでとても良かったです。
これをまずひとつの新しい基準とし、次に生かしていきたいです。

デザインと環境、どちらかに片寄ることなく、両方をもって快適なお家の提案をしていきたいです。


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20200826法令集更新


建築基準法が近年いろいろと改正されました。
住宅設計においても関わることが多かったので、久しぶりに法令集と建築申請memoを更新しました。

具体的には、
1、基準よりも火事に強い造りにすることで建ぺい率を+10%加算できる。

2、備蓄倉庫の面積が容積率から除外される

3、階数3以下、延べ面積200㎡未満の敷地内通路が、1.5mから90cmへ緩和

4、木造3階建て共同住宅などで、200平方メートル未満の場合、特定小規模施設用自動火災報知設備をつけたら、耐火建築物等としなくてもよい。(つまり、60分準耐火→45分準耐火にできる。)

などで、都内の厳しい建築の制限でかなり有利になりますので、今携わっている物件でも上記緩和が積極的に使われています。

これを機に基準法を熟読したいと思います。

最近いろいろお勧めしてもらった本を読んでいます。
この本は、自分が土地探しから建築まで経験してみて初めて知った事柄が分かりやすく書いてあります。
そうそう、そうなのよ!
という感じで改めて振り返る良いきっかけになりましたし、私とは異なる事例で勉強にもなります。


家造りのこと、当時は忙しくて書ききれなかったことを改めて記していきたいと思います。


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20200717リン酸処理のてすり

施工1年経過した外部テラスの手摺。

手摺はスチールに塗装ではなく、りん酸亜鉛処理にしました。
溶融亜鉛めっきをした上での処理のため防錆効果が高く外部でも使用でき、塗装では出せない独特で落ち着きのある味わいを表現してくれます。
経年変化により味わいが出てくるのが楽しみです。

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20200529伊礼さんのオンラインセミナー


伊礼智さんのセミナーをオンラインでやってくださるということで、参加しました。
Zoomを使って、マックスで170人以上聞いていました。
セミナーはだいたい平日の夕方からなので、私はもう久しく行けていませんでした。
今回オンラインセミナーという試みに初参加しましたが、とても良かったです。

・場所に制約がないので、手軽に参加できる。
(移動時間の削減)
・こちらの音声、画像をOFFにしておけば、子供に呼ばれたりしても大丈夫なので気兼ねなく参加できる。
・会場で見ると混んでてスクリーンが見えなかったりすることもあるのですが、資料も見やすい、話も聞きやすい。

最近はZoomでのオンラインセミナーや、YouTubeでの同時配信など、家にいながら聞ける機会が増えてきて嬉しいです。
たまたま見つけて聞けたモダンリビングのライブ配信も面白かったです。

お話の中では、

・性能と意匠の両立をずっと取り組んでいる。
・断面の高さ寸法を少し変えるだけで空間がガラッと変わるのが面白い。
・明るすぎない光の調整。
(西日とかをガラリで調整するとか。)
・岐阜県民は仏壇を大切にするらしい…。

などが印象的でした。

そよ風(本セミナーの主催者さん)、床下エアコン、気密性の高くデザイン性のあるサッシ、などなど性能にしっかりと取り組まれていて、大変参考になりました。どんなことを考えて設計されているかも、お伺いできとても有意義な時間でした。


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