オープンハウス
先日、大学の友人Airhouse桐さんの設計した住宅が竣工し、
オープンハウスにお邪魔してきました。
「横浜の家」
どこか教会をイメージするような三角が象徴的な外観。
写真家の矢野さんもおっしゃっていたそうです。
ペンダント照明、写真では分からないのですが、
とーっても小ぶりなのです。
空間に合わせててづくりしたそうです。
深く細部まで追及されたデザイン。
そして私が、建築を見に行った時、必ず見るのが、
「雨の道のデザイン」
建物に降った雨がどうやって流れていくかを探します。
このお家は軒樋も竪樋もなくて、雨が流れるところが生活していて分からないようにデザインされていました。
また、バルコニー部はあえて竪樋をつけておらず、
雨の日には下部の植栽にポタポタと流れ落ちるのかなと想像したり…。
雨仕舞(あまじまい…雨をどう処理するか)は、設計コンセプトとして雑誌などに掲載されることはないような脇役的部分なのですが、設計者の考えや、工夫が手に取るようにわかる部分で、結果的に全体のデザインに影響してくる大事な部分だと思います。
迷路のスタートからゴールのルートを探すようです。
「雨の道のデザイン」
そんなさりげない部分だからこそ、私も大切にしたいと思っています。
2021→2022
今年もよろしくお願い申し上げます。
2021年は、じっくりとものづくり。
クライアント様とご一緒の時間を重ねてまいりました。
構造・法規・照明・カーテン…。
信頼できる方々とご一緒に計画を進めてきました。
ときには、
学生さんが模型作りのお手伝いに来てくださったり…。
関わってくださったたくさんの方に、感謝いたします。
今年は、いよいよ形となる段階です。
ひきつづき身を引き締めて、進めて参りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
kamiyaさんのHP掲載
前職からお世話になっているカミヤコーポレーションさんのホームページにgritdesignをご紹介いただきました。
https://www.fullheight-door.com/architects_design/
カミヤコーポレーション様は、床から天井まで高さと独自のすっきりした納めが特徴的な、室内建具の会社様です。通常建具の高さが高いと反りなどの不具合が発生しやすくなります。kamiyaさんは特許取得の工法により、反りを抑える構造になっているのでメーカーさんでありながらこういったデザインが可能となります。
(余談ですが、もちろん施工の精度も要求されるのです…。)
先日、事務所併設の我が家にもお越しくださり、改めてそのポリシーや向かう方向性をお伺いし、なんだか熱く語ってくださる姿に大変共感しました。
ものつくりに熱い情熱を共に燃やし、チームで良いものを作り上げていく。
ものすごく当たり前のことですが、そんなものつくりを目指しています。
オンライン授業
文部科学省のGIGAスクール構想により、我が子にも夏休み前に一人1台パソコンが支給。
コロナの影響で、9月はオンライン・対面のミックスで分散登校を実施。
初めは操作の不慣れもありましたが、最後の方では電子掲示板にて連絡の管理をしたり、数人に分けたグループ討論をしたり、動画を撮って投稿する宿題が出たり、音を出した鍵盤ハーモニカの授業が出来たり、オンラインならではの良さも沢山見つけることが出来ました。
子供の授業風景を私が継続的に見守ることが出来たのも大きかったと思います。
先生も子供たちもよくこの変化に対応していると拍手です。
「学びが変わる」をコロナにより急加速で実感。
パソコン用電源位置など、住宅設計でこういった仕掛けの大切さを感じます。
造作テーブルのサイドに電源設けています。
パソコン使用だけでなく、アイロン、ホットプレートなどで使用していて、
テーブル周りのコンセントはやはりとても重要だなと感じています。
設計者ができること
渾身の思いで描き上げた図面に対して、出てきた見積書とにらめっこ。
描かないとクライアントの夢は実現出来ないし、描くとお見積書が上がってしまう。
そのジレンマの中で、設計者として出来る事は無いのかなと葛藤。
お家を建てるには、沢山の人がかかわり、たくさんの過程があるので
残念ながらいつもスムーズに進むわけではありません。
毎回内容は違いますが、当たり前のように、大小の様々な課題を解決していくことになります。
ご縁があって私にご依頼いただいているかぎりは、
その一つずつをコツコツ潰していき、
ゴールにだどりつけるようポジティブに進める。
せめて私だけでもポジティブに…。