設計者ができること
渾身の思いで描き上げた図面に対して、出てきた見積書とにらめっこ。
描かないとクライアントの夢は実現出来ないし、描くとお見積書が上がってしまう。
そのジレンマの中で、設計者として出来る事は無いのかなと葛藤。
お家を建てるには、沢山の人がかかわり、たくさんの過程があるので
残念ながらいつもスムーズに進むわけではありません。
毎回内容は違いますが、当たり前のように、大小の様々な課題を解決していくことになります。
ご縁があって私にご依頼いただいているかぎりは、
その一つずつをコツコツ潰していき、
ゴールにだどりつけるようポジティブに進める。
せめて私だけでもポジティブに…。
夏の庭
今年は、ナス、トマト、ピーマンと豊作です(^^)
食卓に載ったトマトを食べない次女も、庭先では喜んでつまんで食べてくれるので、うれしいです。
地植えしていたセルリアは夏の日差しを避けるため、鉢植えにしました。
花が終わるタイミングでパツンと剪定するそうで我が家も思い切って。
切った花は室内で楽しみ、最後にはドライにもできます。
一か月ほどで新しい芽が出てきています。やせた土地で育つので肥料もいらない簡単な植物です。
ずっと気になっていたチョコレートコスモスをホームセンターで見かけたのでお出迎えしました。
その名の通り、チョコレート色でなんと花がチョコレートの香りがするのです。
次々にかわいい花が咲いてくれるのでしばらく楽しめそうです。
剪定と消毒
3年目のアオダモは葉がぐっと広がって、所狭し生い茂ってきましたので、梅雨の合間に剪定とハダニ対策の消毒をしました。
上から下から樹形を見ながらカットしていきます。
ひと袋分ほど葉を落としてさっぱりと。
2年点検とメンテナンス
新倉の家も、早いものでもう丸二年。
工務店さんによる定期点検を受けました。
雨漏れなどの大きな問題個所はなく一安心。
後日、信頼する職人さんが細かいメンテナンスに来てくださいました。
外部は、杉板の浮きを頭の小さいビスにて固定。
本来この材は隠し釘のみで留め付け、下部は留めない施工要領でしたが、浮きが出てきたので対応してくださいました。
次にテラスのデッキ材のFRP防水ドレイン(雨水の排水口)の掃除口のやり替えです。ドレインの掃除で外した際、ビス頭が破損してしまいました。デッキビスという特殊な形状のビスで扱いも難しかった為、材をあてがい載せる形にし、ビスも通常の形状で仮止め程度に変更してくださいました。
施工時には「ドレインの掃除をすることはないだろう」と大工さんと話していたのですが、周囲が自然豊かなため、葉や土が溜まりやすいことがわかりました。1年に一度くらいのペースでお掃除が必要そうなので、取り外ししやすい形状にしたいという私の要望から、形状を考えてくださいました。
デッキ材は同じ物を用意したのですが、色の経年変化がパッチワークの様で面白いです(^^)
すぐに色合いもなじんでくるとおもいます。
最後に内部のメンテナンスです。
天井クロスと壁漆喰の取り合い部をきれいに補修してくださいました。
LDKは天井高が3m以上あるのではしご必須です。
階段の上という難しい場所も、お手持ちの道具でうまく対応してくださいました。
二年というのは住宅の中で節目になる年です。木造の場合、木材の乾燥収縮などにより竣工後2年は「躯体がうごく」と言われているので、ちょうど落ち着いてきたタイミングになります。また、施工会社さんによって若干異なりますが、そういった理由で壁・天井などの内装の保証期間が2年に設定されていることが多いです。我が家も1年点検では様子を見ることにし、二年目の節目で、きれいに補修していただきました。やり方も教えていただきましたので、次回からできることは自分たちでメンテナンスしていきたいと思います。
何十年と住み続けるお家、その時々で必ずメンテナンスは必要になります。上手にメンテナンスし一緒に時を重ね、経年変化も楽しみたいと思います。
スモークツリーとあじさい
昨年の夏に我が家にお迎えしたスモークツリーリトルルビー。秋は紅葉、冬は落葉し、春には新芽が一斉に芽吹き、花が咲き、とうとうモクモクに。正確には花後の花柄(かへい)と言うそうなのですが、このモクモクした姿がなんともかわいい樹木です。一年中変化が楽しめるので、スペースがあれば庭木にもお勧めしたい樹木です。
そして、今年は大好きなアジサイに挑戦。真っ白な花のアナベルという品種です。
まだ花が咲いていない時期に川口の園芸店で主人が見つけて来てくれました。
ほどよい日射量と乾燥を考えて、アオダモの根元に地植えしました。
一か月で見事な花を咲かせてくれました。
最近は、創造したり図面を描いたりと集中してパソコンに向かう時間が多いのですが、ふっと一息ついて、植物たちの世話をするのはよい気分転換になります。植物に合った長期的なお手入れ方法なども少しずつ勉強しています。
どちらも私の人生をかけてのいわゆる「ライフワーク」なのだと思います。