お引渡し
東村山の家は、無事お引渡しを迎えることができました。
各機器のご説明や、工務店様の保証のご説明、検査済証などの書類のお渡し、鍵のお渡しなどを行いました。


工事中のことを振り返りますと…
今年は暑い暑い夏でしたね。
工事中も冷たい飲み物やアイスなどを差し入れ下さり、職人さんは本当に生き返ったと思います。
お心遣いありがとうございました。
現場まで車で片道1時間、運転が少し苦手な私には大きなハードルでしたが、定期的に通いました。

監督さんと大工さん、皆さん笑顔が素敵です。
現場では進み具合や図面との整合性のチェックだけでなく、皆さんと細かい納め方・作り方について、打合をしながら進めていきました。
私の図面の意図を聞いてくださったり、こうしたらいいんじゃない?と逆にアドバイスくださったりと、最善の方法を模索できるようキャッチボールしながら進めていきました。
設計者として完璧な図面を作ることはとても大切ですが、いえつくりは手や機械の助けを借りながら「人の力」で作るもの。
現場での状況を見ながら最終決定したり、臨機応変に変更したりすることも大切だと思います。
「図面と現場のバランスを大切にしたい。」と東村山の現場ではそんなことを改めて感じました。
私は自分のデザインを追求するというより、お客様や監督さん職人さん皆で作り上げていく。
そんな家づくりを目指しています。
暑い中本当にお疲れさまでした。
そしてクライアント様、一年半に及ぶいえづくり、お疲れさまでした!
完成おめでとうございます!
事前にご要望をお伺いし、私がご家族の生活にフィットするようにと想像し、ご提案させていただいた「まっさらな器」に、クライアント様が色を添えて…
東村山の家はそんなたとえが合っているように思います。
特にインテリアのお打合では絶妙な組み合わせを見つけ、毎回盛り上がりました。
お引越しされて落ち着かれましたら、ぜひ遊びに伺わせていただければと思います。
お施主様検査
東村山の家は、
カーテン・ブラインド施工、完了検査も無事終わり、
本日お施主様検査でした。
クライアント様と「これを選んでよかったですね。」と、
濃密にお打合させていただいたことをしみじみ思いだしながら内覧をいたしました。
またお子様やご両親とのお姿を拝見し、ここではこんな風に暮らされるのかな…
と改めて想像が膨らみました。
東村山の家はクライアント様のご実家と寄り添って住まうお家です。
計画当初のお土地割りから参加させていただきました。
お互いのプライバシーを守りながら、気配を感じられる場所を目指しました。
玄関を向かい合わせにすることで、出かける時に自然と出会えるように。
リビングや寝室や2Fテラスは家族のプライベートな場所に。
植栽が緩衝材になって母屋のリビングと繋いでくれることをイメージしながら、
キッチンにはあえてカーテンのない小窓を目線の位置に…。

2階中央に位置するおよそ3mのカウンターには手洗いスペースを。

2階にはゴミ箱は置かず、ここの投入口で集約されるそうです。
時短ときれいさを兼ねて得した気分です。
来週はいよいよお引渡しです。
進行中は忙しくなかなかブログを更新することが出来ませんでしたので、
過去を振り返りながら「東村山の家」を綴っていきたいと思います。
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川越
所属する建築士会のイベントで、川越へ。
「ゲストハウス&カフェちゃぶだい」と「居酒屋すずのや」の空き家リノベーションの見学会です。
川越市主催の「まちづくりキャンプ」という活動で集まったことがきっかけで、エリアリノベーションに取り組んできた実例をご紹介していただきました。講師はmaao、80%代表の荒木牧人さん、coto代表の田中明裕さん。
建築的なお話だけでなく、運営の仕組みのお話や、得意な役割を分担して皆で作っていくものづくりの楽しさや、発信しながら共感する人々が集まってきてプロジェクトが動いていく面白さを語ってくださいました。
また、20%の力を抜いて頑張りすぎない。の考えもステキです。
「ついつい、細かい事を突き詰めてしまいますよね、建築って。」になるほどでした。
先日拝聴したリオタデザイン関本さんのアアルトのセミナーでも通じるものを感じました。
ミリ単位まで突き詰めるこまかさと、ハプニングを楽しんでまいっかと思えるくらいの緩やかさ。
バランスが大事なのだと思います。
私なりに付け足すと、そのバランスは独りよがりでなく、常にクライアントとの共有できていることが大切だと思います。
せっかく川越まで来たので、レンタサイクルで散策。
朝は、鐘つき通りのスタバへ。混む前の静寂なスタバが好きです。

あえて一部屋根を下げることでハイサイドをつくりだしています。
さりげないのに、すごい効き目だなと思います。
通りの街並みに合わせたファサードとモダンな内部のインテリアと、突き抜けた奥の日本庭園。
家具取手や照明も手作り、床目地の意匠、照明計画、ふんだんに使った無垢材、商店建築ならではの部分は見ていて参考になります。
また、最近内と外をつなげる設計をする中で、木塀の構造・納まりが気になります。
ぐるりと日本庭園周りを囲っていました。

「中庭のある家」では完全にプライベートな中庭を作る為の背の高い木塀としました。
「東村山の家」ではご実家へつながる6畳のテラスの脇のブロック塀を隠す横木塀としています。
構造、木塀の高さ、板部材寸法、貼り方(両面or片面)、スキマ具合などをさらに研究中です…。
ヤオコー美術館 (伊藤豊雄さん設計)
冥想の森(岐阜県各務原市の市営斉場)を思い出しました。


建物周囲の水盤にメダカが住み着いているのが不思議な光景でした。
造作家具の工場
東村山の家は木完(大工さんの工事が終わること)し、内装工事に突入しました。
10月のお引渡しに向け工事も佳境に入ってきました。
今日はダイニングの造作家具の製作を確認しに工場へ行ってまいりました。
上部収納は既に製作済で、下部とエアコンルーバー工場全体で、手分けしての製作中でした。

エアコンの目隠しルーバーは一本ずつ手作業で無垢材から割いて作ります。
材料の木取りをしたところです。

手が込んでおりますが、このあたりで家全体の仕上がりがぐっと上がると感じます。
いろいろな木たちが並んでいて、宝物のよう。

建具も家具も作られるそうで、建具は背の大きなものまでご対応できる装置をお持ちとのことです。
いろいろとご丁寧にご説明くださいました。
工場にお伺いさせていただくと、いろいろなヒントがいただけます。
ものづくりの場所はワクワクしますね。
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