カッティングボードとバターケース

今年は、我が家のキッチンに二つのアイテムをお迎えしました。


一つはオーダーで作ってもらったカッティングボード(まな板(笑))。
夏にキッチン製作の工房で子供部屋のカウンターを作っていただいた際に合わせてお願いしました。



ステンレス板金シンクの奥行きに合わせて製作。
水栓部分をくり抜くことで水栓にガチっと固定して使うことが出来ます。また、シンクの右側でも左側でもどこでも使うことができます。



製作サイズ:W190 D490 厚23
材:ベイヒバ無垢



厚み23mmにすることで縦に立てられ水切りが早く、痛んだら表面を削って再生することが出来ます。
奥行きが通常のまな板より長いので、重さ(取扱いやすさ)を考えてあえてワイドを20cmと小さめにしました。

使った感想としては、心配していた重さも気にならず、ワイドが狭くても奥行きがあるので、十分使いやすい。ピタッとシンクのフチに収まってくれるので安心感を持って包丁が使えます。そして、木のまな板ならではの切った時の気持ちよさがあります。

 


我が家での使い方は、肉や魚などのニオイや衛生的に気になるものは、開いた牛乳パックなどを敷いて使い、主に野菜のカットに使っています。野菜中心の食事なので、「野菜を切る」ためのまな板ということで良いのかなと思います。

 

「製作」ということでお願いするのに竣工後5年もかかりましたが、もっと早く作っていればよかった!と思うくらい。一家に一つあっても良い!皆様にオススメしたいです。



もう一つは木のバターケース。
もうかれこれ数年間探していました。

先日仕事で訪れた二子玉のKOHOROさんで巡り会いました。

オーク材をくり抜いて仕上げたバターケース。
これはハーフのバターケースなのですが、縦に半分って発想がなかった!これだと私や子供達でも片手でなんなく持てるのです。



バターはお菓子でも使うので多めに買って冷凍保存しています。今まではそのまま冷凍し、使う時に半解凍して切ってバターナイフを出して洗って…
これからはあらかじめ縦に半分にしてジップロックに入れて冷凍することに。時間の先追いです(^^)



我が家のライフスタイルにピッタリ。
一つでいくつもの事柄をすっきりと解決してくれたのです。

  

バターってトーストやお料理と案外使うものです。その毎回の所作がスムーズで、さらにお気に入りのものだったら、生活が楽しくなりますよね。

  

今年は二つの小さな暮らしの改変。
何度も同じことをブログで綴っているような気もしますが、やはり小さな工夫を積み重ねていくことは、日々続いていく暮らしの楽しさです。


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ワークショップ「さかんの磨き体験」

12/1(日)に開催された商工会のイベント「WAKОクリスマスフェスティバル2024」に出展させていただきました。


イベントの中の和光市総合児童センターわぴあ広場での「わこわーく」というお仕事体験のエリアでの出店。

壁などの仕上げ材料「しっくい」のみがき技法をコテや手を使ってアートパネルに仕上げていく「さかんのみがき体験」のワークショップを企画しました。

  

左官は家の中で、床や壁の仕上げ材料として使われています。
グリットデザインは設計事務所で主に家を造るお仕事をしていて、左官屋さんではありません。

ですが、家を造る過程ではクライアント様と一緒に、左官を始め沢山の材料の中から素材を選んだり、組み合わせを考えたりしていきます。左官は、現場で塗って仕上げていく材料なので、継ぎ目なく仕上がり、人の手で仕上げていくのでとても奥深い仕上がりになります。沢山ある材料の中でも左官はとっても魅力的で奥が深い材料だな〜と私はとても心惹かれるのです。

(お渡しするリーフレットもつくりました。中に工程の説明文を載せました)

  

ワークショップの話をいただいた時、グリットデザインをみんなに知っていただきたい。という思いと、地域に向けて何か活動していきたい。という思いが湧いてきました。

子供達も今までに沢山のワークショップに参加させてもらったので、大きくなってきた今、今度は開催する側で参加できたら。という思いと…。

そんな色々な思いが巡って参加をすることにしました。

  

  

よりアート感覚ででき、素材の魅力を伝えられて、あぁ。建築って面白いな。といつか思い出してもらえたらと思い、左官をセレクト。その中でも「磨き技法」はかなり難易度が高いのですが、私が体験した際すっかり魅了されてしまい、今回挑戦してみました。

  

このワークショップ開催のため、改めて左官と沢山向き合いました。
左官職人さんにお話を伺いに行ったり、何度も試してみたり…。

(去年に引き続き今年も左官講習会に参加。左官職人さんに直接ワークショップのアドバイスお聞きしました。アクが出ないようにするには…などなど、沢山の疑問が解消されました。)

  

結局下地が一番大事なのだと分かるのに、試行錯誤し2ヶ月くらいかかりました!
下地塗りに手を抜いてはいけない(笑)

(下地だけで4工程入れています…)

共感してくれた友人建築家が下地塗り、そして当日の受付も手伝ってくれました。

    

子供達が塗りやすいよう制作サイズに。
最後には家に飾ってもらえるように裏に金具をつけてお渡ししました。

  

当日は大好評で常にキャンセル待ちが出る状況でした。
お施主様もご参加くださり、久しぶりに再会することが出来ました。

ひと通り説明したあと、スタートすると、子供達は躊躇なく塗り進めていく。
慣れないコテで塗る子供達を優しくサポートしたり、じっと側で見守る親御さん方。

どちらも素敵で、もっと左官として仕上げる技法などお伝え出来ることはあったのですが、
言わないほうが良い気がして、私も見守りました。

 

子供達も頑張って店番してくれました(^^)
ラッピング頑張ってくれた次女。
裏で片付けや準備など見えないところで動いてくれた長女。
搬出•搬入を手伝ってくれた主人にも感謝。

  

皆さんの作品。
とっても個性的。

準備も当日もとっても大変でしたが、予想していたよりも遥かに多くの方に共感していただけて、嬉しく思いました。大人の方もご参加くださり、「私もやってみたい!」と沢山の方からお声掛け頂きました。

また、機会がありましたら、建築や住宅の魅力をお伝え出来るようなワークショップ開催してみたいです。


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