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2019 house niikura

所在地:和光市新倉
用途:    個人住宅
設計期間:  2017.04~2018.08
工事期間:2018.09~2019.03
構造:木造在来工法 地上2階建て
+ロフト
用途地域:第一種中高層住居専用地域
敷地面積:102.20㎡
建築面積:56.45㎡
延床面積:100.16㎡ /30.29坪
撮影:FRANCO TADEO INADA

計画地は見晴らしがよい立地で、南に向かって広がった台形の変形敷地です。敷地の台形の形状に合わせて素直に台形の平面プランとし、南に向かって立体的に開いた形にしたことで明るく開放的な空間にしました。

キッチンは美味しさと喜びが生まれるところ。

食べることが大好きな家族のために、4.5mのキッチン・ダイニング一体のカウンターを家の中心となるよう計画。AC電源を3か所に配置することで、食だけでなくマルチに使えるスペースとなっています。LDKに続くテラスは大きく庇をとることで夏は日差しを遮り冬は光を存分に取り込む、昔ながらの手法を取り入れています。中心の突き出た杉板貼りの壁がプライバシーをやさしく守り、セカンドリビングとして活躍しています。玄関と緩やかにつながるシンボルツリーが四季折々の変化を楽しませてくれます。2F北側には1段上がったレベルにワークスペースを配置。LDKを見渡せ、さらには前面の借景が望めます。ガラスで仕切ることで職住が緩やかに繋がります。1Fは個室・水廻りとし、防犯面も考慮し窓は控えめにすることで、落ち着いた空間としました。

階段下の半地下、キッチンの床段差を生かした上部ロフトなど、レベル差を生かし限られた敷地の中で異なった7層のレベルを設け、視線の行き交う空間構成や収納スペースの確保に活用しています。

居心地の良さを様々な角度から実現するため、温熱環境にも配慮しています。断熱材には自然素材であるセルロースファイバーをセレクトし高い断熱・気密を確保するよう細やかに設計しています。明るく開放感があり、季節の良い時期には窓を開けると風が通り、緑を感じらる住宅に仕上がりました。